「ホンマでっか!?TV」の面白コメンテーターはどのように発掘されるのか?
2010年10月期からゴールデンタイムに進出すると、安定した高視聴率番組として人気を博しているフジテレビ系『ホンマでっか!?TV』。明石家さんま司会、パネリスト(ひな壇)にブラックマヨネーズという磐石の布陣もさることながら、番組の盛り上げ役として大きく貢献しているのが、"ホンマでっ会"と呼ばれるコメンテーター達。
普段は各分野の専門家である彼らが、毎回テーマに沿って様々な見解を発表。
視聴者も素直に頷ける核心を突いた内容から、信ぴょう性がいかにも曖昧な説まで、とにかく毎週多くの議論が飛び交う。
明石家さんまらがコメンテーターの見た目や口調・仕草等からキャラ付けをすることで、バラエティー色も程良く保たれている。
今や各局バラエティー番組に引っ張りだこの"尾木ママ"こと尾木直樹も、日本テレビ系『嵐にしやがれ』ダンディズム研究所コーナー常連の澤口俊之も、TBS系『情熱大陸』に取り上げられた武田邦彦も、皆『ホンマでっか!?TV』で知名度を上げた面々だ。
となると、番組の人気を維持するためには、フレッシュな新顔の発掘が不可欠となる。
『日経エンタテインメント!』8月号によると、番組スタッフは本・雑誌・ラジオ等からコメンテーターに起用したいと思う人材がいるか探し、候補を見つけ次第片っ端からアポを取る。
アポが取れたら、実際会って人物像を探る為に1時間ほどじっくり話をするそう。
スタッフとの対談は、かなり深い話まで掘られるといい、一般視聴者が専門家の情報を聞いてどう実生活に活かせるのか、実現可能性はどの程度なのか、明石家さんまが同じ行為をした場合どうなるか、スタジオでこの話をしたら盛り上がるか否かを総合的に判断。
『NEWSポストセブン』では、上記対談以外に、テレビ映えする人物かを出向いたスタッフ以外の者も確認出来るよう、「撮影タイム」もあるとか。
こうして何かと厳しいオーディションを通過すると、晴れてコメンテーターとして番組に出演することになるが、収録を行うと、誰も予想がつかなかったキャラクターが発掘されるケースも珍しくない。
例えば、教育評論家として番組に出演した尾木直樹は、『ホンマでっか!?TV』に出演するまでママキャラは全く知られていなかった。
明石家さんまがその口調から彼を"ママ"と呼び始めたのをキッカケに、次第にキャラクターが浸透した。
番組スタッフも、まさか"尾木ママ"として多方面で活躍することになろうとは見当もつかなかったそうだ。
『ホンマでっか!?TV』に今まで出演したコメンテーターは総勢90名以上。
ゴールデン2年目に突入する10月期以降は、AKB48並に厳しい"選抜入り"を懸けた争いが専門家同士の間で繰り広げられそうだ。
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