「24時間テレビ」立木早絵の失明から現在までの壮絶人生、過去の挑戦を一挙紹介!
今年で33回目を迎える日本テレビ系『24時間テレビ』。メインパーソナリティーには3回目となるTOKIO、番組パーソナリティーには森三中・AKB48、チャリティーパーソナリティーに米倉涼子、チャリティーマラソンにははるな愛が挑戦する。
「ありがとう」をテーマに、人間だけでなく自然や友情など様々な物へ感謝の想いを持つことを訴えかけるべくTOKIOらを筆頭に多くの企画が放送されるが、その中でも非常に注目されている人物をご存知だろうか。
史上初、盲目でトライアスロンに挑戦する、17歳の立木早絵だ。
『24時間テレビ』に登場するのは今年で3回目の彼女。2008年、2009年はいずれも「津軽海峡縦断リレー」に挑戦し、2009年には見事縦断に成功している。
そして今年、無謀とも思われるトライアスロンへ挑むことを決意した。
立木早絵が視力を失ったのは、わずか2歳の時。
肺炎から網膜にウイルスが入り、母親はすぐに治るものと信じていたが、現代医療では対処不可能と診断。翌日に失明して以降、不自由な生活を余儀なくされてきた。
しかし、「目は見えないけど一般の人と同じように"いつか一人で生きていけるようになりたい"」という強い想いを持ち続けていた。
ハンデを背負いながらも、スポーツが大好きで何事にも果敢に挑戦する彼女は、視覚障害者水泳大会の25mバタフライで日本新記録を樹立したり、和歌山県の高校野球開会式の始球式を任されることもあった。
2008年の「津軽海峡縦断リレー」挑戦時には、ゴール目前まで迫りながら潮の流れが突然変わり、金メダリスト・鈴木大地監督が無念の判断を下した。
錦野旦・ジョニー黒木・金子貴俊ら立木早絵と一緒に挑戦したメンバーも全員、船上で涙を流し翌年のリベンジを誓った。
そして2009年、直線距離約42キロの縦断に再び挑み、金メダリスト・柴田亜衣や宮川大輔のサポートもあり見事クリアすることが出来たのだ。
だが、2010年に挑戦するトライアスロンは、これまでとは大きく違う点がある。
「津軽海峡縦断リレー」はチーム7名で励ましあいながら挑戦を行ったが、トライアスロンは一緒に挑戦する者はいない。誰の力も借りることが出来ない、自分自身との戦いなのだ。
トライアスロンは、遠泳・自転車・マラソンの3競技をこなさなければならないが、盲目の彼女にとって特に自転車は非常に危険が伴なう。
8月22日放送の日本テレビ系『行列のできる法律相談所』にゲスト出演した際には、自転車で40kmもの長距離を走ることが発表され、先導者が付けている機械の音を頼りに補助輪無しの自転車に乗ることも明かされた。
もし成功すれば、世界初の快挙だという。
それでも立木早絵はめげず、
「前例が無いと言うなら、自分が一番にやってやろう」
という強い決意を持っていると語った。
同番組内では、北村晴男弁護士からのリクエストで、かりゆし58の「オワリはじまり」を立木早絵が弾き語りで熱唱。
透き通った歌声は、出演者のみならず視聴者にも大きな感動を与え、OA後彼女のブログには4000件以上の応援コメントが殺到した。
補助輪無し自転車に乗るということで、一部視聴者からは批判の声も挙がっているのが事実。
しかしながら、立木早絵が心に秘めている決意を消すような言動は避けるべきだろう。
1992年生まれ、現在高校3年生の彼女は来年春、大学受験を検討しているという。
見事トライアスロンを達成し、大学受験に向けて弾みを付けて欲しいものだ。
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