たった数分で〇〇万円!? 意外と知らない芸人の営業!

たった数分で〇〇万円!? 意外と知らない芸人の"営業"!

お笑い芸人たちの仕事といえば､テレビ番組への出演以外によく聞くのが"営業"｡

芸人が｢昔は地方の営業で～｣というような話をしているのを聞いたことのある方は多いとは思うが､実際はどんなことをするのか知らない人も一般の視聴者の中には多くいるだろう｡

実際に"営業"の仕事をしている芸人の話では､｢営業は､簡単に言うとテレビやラジオに流れないイベントのことです｣とのこと｡

やはり地方での営業が多く､ショッピングモール､結婚式､企業の宴会や競馬場など開催場所は様々｡

それらの場所で行われるイベントの主催者が､集客のために芸人を呼んでネタやトークショーをさせるというものが一般的なようだ｡

｢持ち時間は営業先により様々で､主に1ステージ30分前後｡中身は自由なところが多いです｡営業慣れした芸人になると『営業パターン』という必ず盛り上がるパターンを持っています｡コンビ芸人に多いのはトークをしながらのショートコント｡デパートの一角などが多いので､長いネタは集中して見てもらえません｡持ちギャグがある人はそれだけで時間を持たせる人もいます｡テレビに出ている人気者となれば､サイン色紙プレゼントジャンケン大会も非常に盛り上がります｣

テレビのお笑い番組とは違い､立ち止まってじっくり見てもらうことが難しいのが営業｡

それだけに､短時間でウケが取れる"鉄板"ネタを持っている芸人が得意としているのだろう｡

そして気になるのがギャラの相場｡

｢営業によって当たりハズレがあり､たった数分でン十万というおいしいものもあれば､長丁場な上に客に『帰れ!』と罵声を浴びせられて数万円という過酷な営業もあります｣

"たった数分で数十万円"もらえることもあるなら､芸人たちが必至に営業に走りまわるのも納得出来る｡

イベントによっても違うが､当然芸人のランクによってもギャラの相場は変わるそうで､テレビによく出演するような人気者なら1回ン百万ということもあるとか｡

｢しかし無名時代の営業は大変です｡まずお客さんに見てもらえない｡15分持たせるだけでも至難の業です｡そういうところで度胸が鍛えられているという面もあります｣

一度テレビでブレイクした芸人でも､売れなくなってからの仕事は営業だけに…なんて話もよく聞くが､やはりテレビへの出演と比べると敷居が低いという部分はあるようだ｡

過去に"一発屋"と呼ばれ､今やテレビから姿を消した芸人たちが､どこか地方のショッピングモールで営業に勤しんでいたら､足を止めて耳を傾けてみるのもいいかもしれない｡

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