JAYWALK所属事務所社長が謝罪会見｡レコード会社は契約解除へ｡損害額は4億円!!

覚せい剤を所持したとして､人気バンド｢JAYWALK｣のボーカル中村耕一容疑者(なかむらこういち=59)が逮捕された件を受け､同日夜､都内ホテルで所属事務所｢フリーウェイ｣の知久悟司代表取締役社長が緊急謝罪会見を開き､今後の対応を説明した｡

知久社長は午後7時前､都内で会見し｢信じられない気持ちでいっぱい｡ファンの皆さまに申し訳ない｣と謝罪したうえで｢前夜(8日)の午後11時半ごろまで一緒にスタジオにいた｡こんなことになるなんて夢にも思わなかった｡裏切られたという思いとその正反対の気持ちが入り交じっている｣と複雑な心境を明かした｡

前夜に別れてから､わずか10時間後の9日朝にはビデオ撮影でメンバー全員が集まっており｢逮捕を知り､みんな放心状態だった｣という｡

知久社長によると､中村容疑者は15年以上前に妻と死別してから都内で一人暮らし｡

｢酒は飲まず繁華街も嫌いで､クスリを手に入れやすいような所に行く行動はしないタイプ｡ただ､性格的に弱い一面はあった｣と説明｡

芸能人の薬物汚染が問題になった時に芸能界の薬物事件が相次いだ昨夏､同社長が中村容疑者に2度｢覚せい剤をやってないだろうな?｣と確認したところ｢そんなの冗談じゃないですよ｣と笑って否定したという｡

薬物使用の兆候などは分からなかったが､中村容疑者はここ1､2年､レコーディングなどで遅刻することが多く､最大で5時間も遅れたこともあり､メンバーらが心配することもあったという｡

今後については｢中村耕一なくしてJAYWALKは存在しない｡皆さんに許していただける状態が来るならば何年でも待つ覚悟です｣とし､解雇はせず､本人の更生を待つ方針を示した｡

一方､所属レコード会社のワーナーミュージックは契約を解除する方針を発表｡

今月24日のシングル､4月21日のアルバムの発売中止に加え､これまでに発売した｢R35｣など全作品の出荷停止および店頭回収､配信停止も決めた｡

予定していたテレビ､ラジオの出演も､収録済みのものも含めすべて取りやめ､結成30周年記念ツアー(全23公演)も中止が決まった｡音楽関係者によると､損害額は4億円近くに及ぶという｡

自らの手でJAYWALK結成30周年という記念イヤーを台無しにしてしまった中村容疑者は､今何を思っているのか…｡(松野)