WBC日本対巨人戦、イチロー“打てない”松坂“勢いない”どうなる日本!?
WBC日本代表は2日、1次ラウンド開幕前の最後の実戦となる巨人戦に挑んだ。
この日は前回の登板で大乱調となった松坂や安打が出ず不振に陥っているイチローの復調に祈りを込め、
会場となった東京ドームには満員の野球ファンが詰め掛けた。
まずは先発のソフトバンク杉内。
先月25日のオーストラリア戦で5連続三振を奪うなどの好投を披露しただけに、
この日も好投が期待された。
しかし一回、二死をとったところで迎えた巨人の3番・アルフォンゾ。
コースはそれほど甘くはなかったものの、インハイのストレートを軽々と弾き返され、
日本は手痛い先制点を巨人に奪われてしまった。
一方、打撃陣はこの日も振るわない。
巨人の先発・高橋尚の前に快音は聞かれず沈黙した。
この日、先頭打者として起用されたイチローも打球が全く上がらず凡退だらけ。
本人も険しい表情を見せた。
そうなれば期待されるのがあの男の復活である。レッドソックス松坂だ。
三回、杉内が50球を通じたところで松坂がマウンドに上がる。
果たして調子は戻ったのか。
すると走者は出すもののテンポよく打者を打ち取っていく松坂。
誰もが復調を確信した。
しかし、そんな中迎えた五回。松坂の投球に乱れが出始める。
コントロールできないわけではないようだが、誰が見てもストレートに勢いがない。
途中、足を気にする様子も見られたため、足のどこかに違和感が出たのではないかと心配された。
結局このまま松坂は当初予定されていたこの回を投げきり役目を果たした。
試合はその後日本が城島の安打で同点。
延長にもつれ込んだあとはランナーを溜めた日本代表が巨人バッテリーのワイルドピッチの間に走者が帰還し決勝点。
2-1で日本代表が辛くも勝利した。
試合後のインタビューでイチローは、
「悔しいですね。(ここまでの絶不調を自分で予想)するわけがないでしょう。これで結果が変わると気持ちがいいんだけどね。つまんない、結果が出ないと」
と愚痴とも思われる気持ちを語った。
一方、今回もスッキリとした投球ができなかった松坂は、
「今日みたいな状況は大会が始まっても予想される。悪い中で投げられたのが良かった」とプラス志向ぶりをアピールした。
日本を引っ張っていく投打の海外組の不振。
WBC連覇への期待が高まっているだけになんとも不安である。
これで大会前の実戦練習を終了した侍ジャパン。
果たしてこの調子のままで宿敵・韓国に勝利することはできるのか。
初戦3月6日まで、残された時間はあと4日だ。
(2009年3月2日)
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