侍ジャパン29選手発表! メジャー組ゼロで若手の台頭に期待

日本野球機構(NPB)は6日､来春のWBCに向けたキューバとの強化試合(16日=福岡ヤフードーム､18日=札幌ドーム)に臨む日本代表29選手を発表した｡
ダルビッシュ有投手やイチロー外野手といったメジャー組の選出はなし｡
代わって､24歳以下が10人も含まれる若手主体の人選となった｡

日本代表の山本浩二監督は若手主体のチームについて､
｢国際試合の経験のない選手もたくさんいます｡その選手たちにとっては､いい経験になるんじゃないかと思います｣(サンケイスポーツより)
とコメント｡
今回選ばれた29選手のうちWBCでも代表入りしそうなのは､主将が予定されている阿部をはじめ､長野､糸井ら10人前後だが､
｢代表(WBC1次登録の50人)にはほとんどの選手が入ってますんで､思い切ったプレーをしてほしいと思ってます｡
いい形で結果なり､内容が良ければ来年3月のWBC(本戦メンバー)に当然入ってくると思います｣(同)
と若手の奮起に期待を寄せた｡

山本監督のメッセージは若手選手にも届いているようで､代表入りした20歳のDeNA･筒香は､
｢挑戦者のつもりでぶつかっていきたい｣(ニッカンスポーツより)
と気合い十分｡
21歳の広島･堂林も､
｢自分のできるプレーを一生懸命やって､その結果､次につながればいい｣(同)
と本戦メンバー入りを見据えた｡

また､投手では日本ハム･斎藤も代表入り｡
今季は開幕投手を務めながら5勝どまりだっただけに､
｢選んでいただける立場にないと思っていました｣(同)
と謙虚に語りつつ､
｢選ばれた以上は日の丸をつける重みを感じながら､自分の持っているものを最大限出すつもりで臨みます｣(同)
と全力投球を誓った｡

山本監督はキューバ戦に向けて､
｢キューバはWBCでゾーン(1次ラウンドの組)が一緒｡しっかり戦った結果で､反省をする｡やっぱりガチンコでやって､相手の戦力を見る｣(デイリースポーツより)
とガチンコ勝負を宣言｡
本戦でもメジャー組の召集が厳しいと言われる中､救世主となる若手が現れるのか注目したい｡

今回発表された日本代表29選手は以下の通り｡

【投手】
沢村拓一(巨人)
西村健太朗(巨人)
大野雄大(中日)
村中恭兵(ヤクルト)
大竹寛(広島)
今村猛(広島)
筒井和也(阪神)
山口俊(DeNA)
加賀繁(DeNA)
斎藤佑樹(日本ハム)
涌井秀章(西武)
森福允彦(ソフトバンク)
大隣憲司(ソフトバンク)

【捕手】
阿部慎之助(巨人)
中村悠平(ヤクルト)
炭谷銀仁朗(西武)
嶋基宏(楽天)

【内野手】
坂本勇人(巨人)
井端弘和(中日)
堂林翔太(広島)
筒香嘉智(DeNA)
松田宣浩(ソフトバンク)
本多雄一(ソフトバンク)

【外野手】
長野久義(巨人)
大島洋平(中日)
糸井嘉男(日本ハム)
秋山翔吾(西武)
角中勝也(ロッテ)
T-岡田(オリックス)

(2012年11月7日)

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