イチロー「ダレていました」日本式の全体練習に不満タラタラ

いよいよ宮崎で合宿が始まったWBC日本代表候補。

実戦形式の練習がとられるなど、各選手が代表生き残りをかけて首脳陣へ必死のアピールが続く中、
代表選出当確のあのメジャーリーガーが日本の練習スタイルへの不満を大放出だ。

その人物とはもちろんマリナーズ・イチロー外野手(35)。
合宿2日目となった17日、約5時間半の練習を終えたイチローは記者に対し、

「いやぁ～やはり長い。今日は見る人も早い段階からダレていました」

と日本の練習スタイルに不満を漏らした。

イチローがここまで言うのも無理はない。
所属するマリナーズをはじめ、メジャーのキャンプでは基本昼ごろまでが全体練習でその後は個人練習。
練習内容に決まりはなく、打撃練習に集中する者、守備練習に集中する者。
はたまた練習を早々に切り上げ休養する者など、あくまで自主性をとるスタイルなのだ。

イチローはこのスタイルに慣れているせいもあり、
5時間半の“拘束練習”というものに抵抗がある。

また、観客の様子もイチローの言うとおりだった。
会場となったサンマリンスタジアム宮崎には、初日をはるかに上回る4万3000人が詰め掛け、
スタンドを埋め尽くした。

練習開始直後こそ、イチローが守備練習につく右翼席をはじめ、
その姿をカメラに収めようとフラッシュがたかれ活気に溢れていたが、
練習開始から2～3時間が経過すると帰宅するファンが多く見られるなど、
イチローのいうとおり多少観客も長い練習に“ダレていた”のかもしれない。

現在の日本代表を引っ張っているのは間違いなくイチロー。
そのイチローが練習スタイルに“NO”を出したのなら、練習スタイルの再検討を首脳陣は行わざるを得ないだろう。

果たして、日本代表候補合宿は“イチロー式メジャー合宿”に変更されるのか。
今後のイチローの発言にも注目だ。

(2009年2月19日)

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