イチローが故障!?メジャー初の途中交代

初めて見る光景だった。

八回の第4打席。イチローの放ったワンバウンドの打球が投手のグラブに阻まれた。

いつもならアウトを宣告されるまできっちり走る男が、この日は一塁へ転送される前に何故か減速。

重い足取りでベンチに戻り、球団トレーナーと話し合うと、そのまま足を引きずるようにしてベンチ裏に消えた。

交代が告げられたのはその直後の守備だ。

「最後の打席で左ふくらはぎに強い張りがあった。このところずっと張りを感じていたようだ」

試合後、ワカマツ監督は説明した。

今後に関しては「明日の状態を見てから」と、慎重な口ぶりだった。

イチローは、球団広報を通じて「監督の話した通りでお願いします」とコメント。

クラブハウスからチームバスまで約300メートルの通路をカートで移動した。

メジャー通算2000安打まであと11本、史上初の9年連続200安打まであと16本としたが、途中交代を強いられるのはメジャー9年目で初のこと。

残り38試合で見舞われた異常事態が2つの快挙に影響する可能性が出てきた。

(2009年8月25日)

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