巨人･マシソンの超マジメな素顔! ノーコンから陰のMVPになれたワケ

開幕ダッシュに失敗したものの､5月は10連勝を含む16勝4敗3分けと勝ちまくった巨人｡
杉内や村田といったFA組の活躍はもちろんだが､躍進の"陰のMVP"と言われているのがスコット･マシソン投手だ｡

守護神候補として入団したマシソンだが､キャンプではチームメートの加治前竜一の頭部に死球を当てるなど制球難を露呈し､開幕は2軍スタート｡
しかし､4月15日に一軍に昇格すると､150キロ超の直球を武器にセットアッパーに定着｡
ここまで19試合に登板し､1勝0敗5ホールド､防御率0.83と安定した投球を見せており､山口､西村とともに勝利の方程式の一角を担うまでになった｡

キャンプで"ノーコン"のレッテルを貼られたマシソンは､いかにして首脳陣を信頼を得るに至ったのか｡
二軍球団関係者がその秘密を明かしている｡

｢何かを吸収しようという貪欲さは日本人以上｡二軍に落ちる時､一軍の首脳陣から変化球の制球やクイックモーションなどを修正してくるように"宿題"が与えられた｡
二軍では基本的に豊田投手コーチが面倒を見て､これらの課題やフォークの握り方などを教えた｡
それでも『日本には日本のいいところがある｡ボクに足りないところがあったら､どんどん教えてくれ』と豊田コーチに食らいついていましたね｣(日刊ゲンダイより)

一軍のチームメートが｢マジメ｣と口を揃えるほど勤勉なマシソン｡
外国人投手の多くは｢肩は消耗品｣という考えを持っており､投げ込みを重視する日本流の調整を敬遠しがちだが､マシソンは､
｢日本人はやっている｡ピッチングが良くなるならボクもやりたい｣(同)
と100球以上の投げ込みも敢行｡
貪欲に学ぼうとする姿勢は､時に首脳陣を唖然とさせるほどだという｡

｢日本の旧式トレーニングにも興味津々｡例えば､100球以上投げてから走り込み｡また投げ込んでから走るといった昔の練習法を聞くと『ぜひトライしたい』と言って二軍の首脳陣を唖然とさせたこともある｣(同)

日本流の調整の成果か､武器である直球に制球が伴うようになったマシソン｡
巨人にとって久しぶりの"優良助っ人"は､リーグ制覇のキーマンとなりそうだ｡

(2012年6月9日)

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