広島･栗原､古傷の右肘痛で登録抹消! 長期離脱の可能性も…

広島の栗原健太内野手が右肘痛のため26日に出場選手登録を外れることが決まった｡
代わって岩本貴裕外野手が1軍に昇格する｡

栗原はこの日､自ら右肘の痛みを訴え阪神戦を欠場｡
右肘は2008年に手術した古傷で､
｢自分の中で5割(の力で)しか打てていない｡外角の球を振るときに痛い｡思い切り振れない｣(デイリースポーツより)
と悲壮な表情を浮かべた｡

26日に広島へ戻り精密検査を受ける予定だが､長期離脱は避けられない見込み｡
野村監督も､
｢健太(栗原)は我慢してずっとやっていた｡ジレンマはあったと思う｡キャンプの時は大丈夫そうだったのに､ここにきて…｡
本人から言ってくるくらいだから､悪化しているわけだから｡仕方ない｡非常に痛い｣(同)
と主砲の離脱に頭を抱えた｡

栗原は昨季､チームでただ一人全144試合に出場し､リーグ2位の87打点をマーク｡
一塁手として3度目となるゴールデングラブ賞に輝くとともに､初のベストナインにも選ばれた｡
今季も開幕から4番を務めてきたが､極度の打撃不振で今月24日の試合では6番に降格｡
ここまで21試合に出場し､打率.211､0本塁打､5打点という成績だった｡

広島はここまで10勝10敗2分でリーグ4位｡
投手陣はノーヒットノーランを達成した前田を中心に安定しているが､チーム打率はリーグ5位の.210と低迷している｡
野村監督は､
｢毎日､いろいろな選手を起用していく｡みんなで力を合わせて､やっていくしかない｡打つ方が勝ち負けを左右する｣(同)
と救世主の出現に期待を寄せた｡
しかし､15年ぶりのAクラス入りを目指すチームにとって､精神的支柱でもある主砲が離脱する影響は少なくないだろう｡

(2012年4月26日)

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