オリックス･金子､初実戦で3回零封! 首脳陣の不安かき消し開幕当確!

【オープン戦オリックス 2-3 ヤクルト京セラドーム】

オリックスのエース･金子千尋投手が6日､オープン戦に初登板｡
3回を投げ無安打4奪三振と完璧な投球を見せた｡

キャンプ序盤に右肘の張りを訴え､調整遅れが心配されていた金子｡
しかし､周囲の不安を一蹴するかのように､初回からキレのある直球を披露｡
2回にはこの日最速となる144キロの直球で4番･畠山を見逃し三振､つづくバレンティンも空振り三振に斬って取った｡

また､3回はシーズン中あまり見せない100キロ台のスローカーブを効果的に利用｡
｢内野ゴロを打たせようと思っていた｣(デイリースポーツより)
という武内に対しては､140キロの直球と123キロのチェンジアップで追い込み､最後は105キロのスローカーブで狙い通り二ゴロに仕留めた｡

金子は試合後､
｢(右肘状態は)そんなにヒドい感じではなく､たいしたことなかった｡そんなにボク自身不安に思ってなかったので､こんな感じかなと思う｣(サンケイスポーツより)
と今季初の実戦登板に納得の様子｡
昨季はシーズンを通した活躍ができず､チームも最終戦でクライマックスシリーズ進出を逃しただけに､
｢毎年優勝するつもりでやっているが､今年は強い気持ちでやっていきたい｣(同)
と決意を口にした｡

開幕投手に指名しているエースの順調な回復ぶりに岡田監督は､
｢もう全然心配ない｣(同)
と笑顔｡
今後については､
｢(オープン戦での登板は)あと2回やな｡そのうち､1回は7イニングくらい投げたら､それで大丈夫やろ｣(同)
と全幅の信頼を寄せた｡

今オフ､韓国球界で2度の三冠王に輝いたイ･デホをはじめ､積極的な補強を行ったオリックス｡
エース･金子がシーズンを通して活躍することができれば､1996年以来の日本一も夢ではないだろう｡

(2012年3月7日)

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