広島･野村が圧巻の対外試合デビュー! 主力並ぶ中日打線に｢怖さ感じなかった｣

【オープン戦中日 0-2 広島ナゴヤドーム】

広島のドラフト1位ルーキー･野村祐輔投手が4日､中日とのオープン戦に3番手として登板｡
初の対外試合で3回無失点と好投し､潜在能力の高さを見せ付けた｡

ほとんど経験がないという中継ぎで､4回からマウンドに上がった野村｡
｢試合の入り方が違った｣(デイリースポーツより)
と戸惑いもあったようだが､先頭の荒木は外角いっぱいの142キロ直球で見逃し三振｡
続く井端もカウント2-2から外角の直球で見逃し三振に斬って取った｡

5回は一発のある和田､ブランコに対して果敢に内角を攻めるなど抜群の制球力を披露｡
6回も140キロ前後の直球と変化球を低めに集め､簡単に打者3人を打ち取った｡

主力が並ぶ中日打線を相手に､3回1安打3奪三振無失点｡
野村は試合後､
｢(相手の)怖さはそれほど感じなかったです｡ある程度､自分の狙ったところに投げられていたので｡緊張もそんなにしなかったですね｣(ニッカンスポーツより)
と堂々のコメント｡
3ボールが2度あったが､バッテリーを組んだ倉は､
｢四球を出すイメージは全くなかった｣(同)
とその制球力の高さに舌を巻いた｡

期待の大型新人の好投に野村監督は､
｢しっかり周りが見えていたね｡結果もついてきたし､次が楽しみ｣(同)
と思わず笑顔｡
次回登板では先発として起用する予定とのことで､野村にとっては開幕ローテーション入りを賭けた"最終テスト"となりそうだ｡

エース･前田を中心に､昨季13勝のバリントン､2年目の福井､右肩痛が癒えた大竹など投手陣が揃いつつある広島｡
野村が先発として期待通りの活躍を見せることができれば､15年ぶりのAクラス､そして初のクライマックスシリーズ進出も現実味を帯びてくる｡

(2012年3月5日)

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