イチロー､新打法で長打力アップ!? 恩師も3年ぶりの2ケタ本塁打に太鼓判!

昨季､メジャー移籍後10年連続で達成してきた｢打率3割｣｢200安打｣｢オールスター出場｣が途切れたマリナーズ･イチロー外野手｡
復活をかける今季は､代名詞とも言える振り子打法をやめ､右足を固定したノーステップ打法に挑戦している｡

イチローはキャンプ初日､新フォームについて､
｢スイングの仕方は変えられない｡考え方としては､ある動きを省いている､ということです｣(サンケイスポーツより)
と独自の表現で説明｡
｢ゲームではどうなるか分からない｡走る行為がどうしても入るので｣(同)
と試行錯誤の段階であることを強調したが､フリー打撃では51スイングで7本の柵越えと力強い打球を連発した｡

メジャー移籍後､毎年のように打撃フォームをマイナーチェンジしてきたイチローだが､ここまで大胆な改造は初めて｡
果たして､ノーステップ打法にはどのような狙いがあるのだろうか｡

オリックス時代､2軍打撃コーチとしてイチローの振り子打法を完成させた河村健一郎氏はこう分析している｡

｢右足を固定したのは昨季の失敗を教訓にしたのでしょう｡昨季はメジャーの投手特有の､手元で動くボールにタイミングをずらされたり､差し込まれて打ち取られるケースが目立った｡
ここ数年は振り子の幅を小さくしている｡それでもタイミングが狂うことも珍しくなかった｡ステップしないことでボールを最後まで見極め､バットの芯で捉えることを意識しているのでしょう｣(日刊ゲンダイより)

バットの芯を外されても､卓越した技術で打球をヒットゾーンへ落とすことができたイチロー｡
しかし､新フォームを身に付け､バットの芯で捉えた打球が増えれば､飛距離は大幅にアップするはず｡
河村氏もイチローの長打力アップに太鼓判を押している｡

｢今はまだ､あらゆる打法を試しているのかも知れませんが､新しい打撃フォームを身に付ければ(3年ぶりの)2ケタ本塁打も達成できるのではないか｣(同)

今季は慣れ親しんだ1番ではなく3番で起用されるイチロー｡
当然､クリーンナップとして長打を求められる場面も出てくるだろう｡
かつて､
｢(打率)2割2分でいいなら40本打てる｣
と豪語していただけに､2年ぶりの200安打はもちろん､本塁打数にも注目が集まりそうだ｡

(2012年3月4日)

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