中日の高卒ドラ1・高橋周平の長打力が凄すぎる! 開幕スタメンの可能性も!
今季、新指揮官・高木守道監督の下でリーグ3連覇、そして2007年以来の日本一を目指す中日。沖縄・北谷キャンプでは各選手が順調な仕上がりを見せているが、中でも注目を集めているのがドラフト1位ルーキー・高橋周平内野手だ。
高橋は東海大甲府高校で1年春から「4番・三塁」でレギュラー入り。
天性の長打力で高校通算71本塁打を放ち、昨年のドラフトでは甲子園出場経験のない高校生野手とは過去最高となる3球団から1位指名を受けた。
かつて、中日・森野将彦内野手を育てた東海大甲府の村中秀人監督も、
「森野以上の素材」(スポーツ報知より)
と高く評価しており、今キャンプではチームの新人として唯一1軍キャンプに帯同している。
そんな高橋の評価を急上昇させたきっかけが、4日に行われたプロ入り初の屋外特打だった。
なんと、昨季多くの選手が苦しんだ統一球をものともせず109スイングで28本の柵越え。
推定飛距離140メートルの場外弾4本と桁違いの長打力を見せ付けたのだ。
さらに、外角のボール球や内角の厳しい球にも難なく対応し、安打性の当たりは84本。
最後は20本連続安打で締め、この日の打率は驚異の7割7分1厘をマークした。
特打終了後、報道陣から成績を伝え聞いた高橋は、
「いつもより調子は良かったです。よく飛んでるな、と思ってましたけど、28本ってすごいんですか?」(同)
とケロリとした表情。
しかし、偵察に訪れていた阪神・木戸克彦球団特命担当は、
「とにかくヘッドスピードが速い。18歳とは思えない」(ニッカンスポーツより)
と絶賛し、広島の川端順編成部長も、
「力がつけばもっと恐ろしい。困ったことになった」(同)
と警戒を強めた。
キャンプでアピールを続ける高橋には、早くも開幕スタメンとの声もある。
ある中日OBは、本職の三塁ではなく遊撃での起用を勧めている。
「今年の中日は、遊撃の荒木と二塁の井端を再び入れ替える方針。ただ、今年37歳になる井端は衰えが顕著です。開幕から高卒新人を使い続けるのはガマンがいるとはいえ、高橋ならその価値がある。
昨季、貧打に泣いた中日は、チーム最多本塁打がブランコの16本。高橋は打率2割5分で本塁打7〜8本なら、十分すぎるでしょう。
今年の中日は大きな話題がない。もし開幕スタメンともなれば、スポーツマスコミもファンも大喜びだと思います」(日刊ゲンダイより)
実際、高橋は3日のシートノックで井端とともに遊撃を守った。
これも球団側の期待の現われと考えていいだろう。
2008年をピークに観客動員が減少し続けている中日。
彗星のごとく現れた和製大砲には、チームの貧打解消だけでなく、観客動員アップの期待も掛けられている。
(2012年2月11日)
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