阪神､和田豊コーチが新監督就任へ! 新体制発足急ぎ内部昇格を決断

阪神の次期監督に和田豊1軍打撃コーチが就任することが20日､ほぼ確実になった｡

阪神は今季､クライマックスシリーズ(CS)進出を逃し､真弓明信監督の退任が決定｡
次期監督には､今季限りで日本ハムを退団する梨田昌孝監督の名が有力候補として挙げられていた｡

しかし､球団側は日本ハムがポストシーズンを勝ち進んだ場合､11月末まで組閣や新監督の下で秋季キャンプが行えない点などを憂慮｡
坂井信也オーナーも､
｢早く動けば動いただけ､取り組みも早くなる｡いろんなことがスムーズにできればいい｣(スポーツ報知より)
と一刻も早い新体制のスタートを熱望しており､和田コーチの内部昇格に一本化することが決まったという｡

千葉県松戸市出身の和田コーチは1984年､日本大学からドラフト3位で阪神に入団｡
1年目から39試合に出場し､チーム初の日本一に貢献した｡
1988年に遊撃手のレギュラーを獲得すると､同年､当時の日本記録を更新する56犠打を記録｡
器用な打撃と堅実な守備で中心選手へと成長した｡
2001年に現役を引退し､翌年から打撃コーチに就任｡
2004年には二軍総合コーチも務め､優れた観察眼と緻密なデータ分析には定評がある｡

坂井オーナーはこの日､神戸市内で取材に応じ､次期監督について､
｢今まで､うちのチームを見てきて､いろいろと考えていることがあると思う｣(スポーツ報知より)
と改めて内部昇格を示唆｡
監督に求める条件を､
｢(今の阪神は)成熟したチーム｡率いていくのは難しい｡年齢層が高いし｡終盤に息切れする傾向になっている｡それを理解してくれる監督じゃないと｣(同)
と語った｡

阪神一筋27年の和田コーチであれば､当然チームの現状は把握済み｡
選手からの信頼も厚く､指導歴も十分だ｡

次期監督人事については､今季最終戦となる24日の広島戦までに､南球団社長と会談して最終結論を出すとのこと｡
早ければ､今月中にも"和田監督"がお披露目されることになりそうだ｡

(2011年10月21日)

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