ロッテのキーマン・カスティーヨ、かつて在籍した横浜の内情を暴露!?
ソフトバンクと日本ハムが頭一つリードしているパ・リーグで、激しい3位争いを演じているロッテ。西岡や小林宏の移籍もあり、シーズン序盤は苦戦を強いられたが、7月より徐々に調子を上げ、12日現在3位につけていている。
チームを勢いに乗せたのが、6月22日に加入したホセ・カスティーヨ内野手だ。
7月5日のデビュー戦でいきなり4打数4安打3打点と活躍し信頼を勝ち取ると、その後も4番として打線を牽引。
ここまで25試合に出場し、打率.356、3本塁打、16打点の好成績を収めている。
また、バットだけでなく、ヘッドスライディングやダイビングキャッチなど随所でチームを盛り立てる熱いプレーを披露。
ファンの心もがっちりと掴んでいる。
実はカスティーヨ、昨季はセ・リーグの横浜でプレー。
チームが最下位に低迷する中、131試合に出場し、打率.273、19本塁打、55打点とまずまずの成績を残した。
しかしシーズン終了後、投手の補強を優先するチーム事情もあり、無念の解雇となっていた。
カスティーヨは当時を振り返り、
「正直、最初はなぜ解雇されたのかショックだった」(日刊ゲンダイより)
とコメント。
失意のまま日本を離れ、メキシカンリーグでプレーを続けた。
しかし、メキシカンリーグは日本に比べ給料が安く、待遇も劣悪。
そんな環境の中でプレーを続けることができたのは、"再来日"という目標を持ち続けていたからだという。
「いいプレーをしていれば日本に戻れると思っていたから。(中略)メキシコでの年俸?今(15万ドル=約1200万円)の何分の1か・・・。恥ずかしくて言えない(笑い)。でも今はこうしてロッテでプレーしていられるからうれしいよ」(同)
好投手が揃うパ・リーグで、横浜時代を凌ぐ活躍を見せているカスティーヨ。
好調の秘訣はチームの雰囲気にあるという。
「ロッテは選手全員で勝利を掴み取ろうという姿勢が常にある。ボクのプレーが積極的だと言ってくれるなら、そういうチームの雰囲気の影響もある」(同)
一方、横浜については"いいチーム"と前置きした上で、
「シーズン中盤になって勝利への意欲がなくなると、みんな個人プレーに走ってしまった」(同)
と内情を暴露。
結果を残しながら解雇されたことが、余程悔しかったのかもしれない。
昨季、球史に残る"下克上"で日本一に輝いたロッテ。
メキシコでハングリー精神を身につけた主砲が好調を維持できれば、今季も怖い存在となりそうだ。
(2011年8月6日)
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