中日･平田良介が2試合連続サヨナラ弾! 9回の打席は｢違う歓声を感じた｣

【中日 1×-0 ロッテナゴヤドーム】
中日は5日､平田良介外野手の2試合連続サヨナラ本塁打でロッテに勝利｡
連日の投手戦を制して､交流戦での貯金を｢5｣とした｡

まさに､平田のために整えられた舞台だった｡
0-0の九回2死走者なし｡
前日にサヨナラ本塁打を放っている平田が打席に向かうと､本拠地･ナゴヤドームは大きな歓声に包まれた｡

異様な雰囲気の中､ロッテ･藪田にわずか2球で追い込まれが､
｢前の3打席とは違う歓声を感じた｡2ストライク､ランナーなし｡失うものは何もない｣(スポニチアネックスより)
と3球目をフルスイング｡
打球が右翼席に届いたのを確認すると､大きく右腕を突き上げた｡

大阪桐蔭時代には高校通算70本塁打を記録し､超高校級スラッガーとして大きな注目を浴びた平田｡
しかし､2005年に高校生ドラフトで中日に入団後は5年間でわずか3本塁打｡
入団時から背負っていた背番号8は､今季から2年目の大島に奪われた｡

そんな平田を奮い立たせたのが､高校の2年後輩である日本ハム･中田｡
4番としてチームを引っ張る後輩の姿に､
｢自分もスタメンをつかみ取りたい｣(同)
と奮起し､見事に結果を出して見せた｡

2試合連続サヨナラ本塁打は､2002年の西武･松井稼頭央(現楽天)以来史上8人目で､チームとしては初の快挙｡
平田は通算本塁打6本ながら､プロ1号を含め3本目のサヨナラ弾となった｡

入団時､落合監督に､
｢鍛えればオレ以上になる｣(毎日.jpより)
と言わしめた平田｡
球団期待の若き大砲が､貧打にあえぐ中日の救世主となりそうだ｡

(2011年6月6日)

その他のBASEBALLニュース