ヘッドコーチが選手のセックスの回数を管理!? 巨人V9時代の伝説とは!?

今月15日､楽天が大幅なコーチ陣の配置転換を行い話題となった｡
しかし､配置転換後の5試合は2勝3敗と負け越し｡
課題の貧打も解消されていない｡

しかし貧打の責任は､選手や配置転換されたコーチ陣だけにあるわけではない｡
むしろ､ファンの間では田淵幸一ヘッドコーチへの批判が高まっている｡

現役時代は"天才ホームランアーチスト"と呼ばれた田淵ヘッドコーチだが､指導者としての実績は散々なもの｡
1990年から3年間､ダイエー(現ソフトバンク)の監督を務めていたが､その時の成績は6位､5位､4位と3年連続のBクラス｡
当時､福岡市のある市議会議員に､
｢こんなに弱いようでは田淵監督を証人喚問しなければならない｣
とまで発言されたことは有名だ｡

2008年の北京五輪では､盟友･星野監督の下でヘッド兼打撃コーチに就任したが､メダルすら獲得できず4位｡
一部では血液型で選手の起用法を決めていたという話まであり､以前から指導者としての資質には疑問の声が挙がっていた｡
楽天のヘッドコーチ就任も､星野監督による"仲良し人事"と見る向きが強い｡

では､優秀なヘッドコーチとはどのような存在なのか｡
巨人がV9(1965年～1973年)を達成した際にヘッドコーチを務めていた故･牧野茂氏は､徹底した選手管理で知られていた｡

そもそも､ヘッドコーチの仕事は監督の参謀役｡
選手を直接指導することはなく､牧野氏も生前､
｢俺はコーチという肩書こそ付いてるけど､選手を育てたことは一度もない｡誰ひとりとして育てていない｣(日刊ゲンダイより)
と語っていたという｡

ただ監督の参謀役である以上､試合では常に先を読んで作戦を練り､選手のコンディションを誰よりも把握している必要がある｡
ある巨人OBによると､牧野氏の選手管理は私生活にも及んでいたという｡

｢川上監督(当時)は作戦面に関しては牧野ヘッドを全面的に信頼していた｡また牧野コーチは選手の自宅を訪問し､1週間のセックスの回数まで選手の奥さんから聞きだしていた｡選手の体調を把握し､起用の参考にするためだった｣(日刊ゲンダイより)

このように牧野氏の裏の活躍もあり､巨人はV9という偉業を達成｡
当時監督を務めていた川上哲治氏は後年､あるテレビ番組に出演した際､
｢もし牧野がいなかったら､巨人のV9は達成できていなかっただろう｣
とコメントしており､このことからも､有能なヘッドコーチがチームにとっていかに重要な存在かがわかる｡
ヘッドコーチは単なる"お飾り"ではないのだ｡

被災地･東北に元気を与えるはずが､現在5位と低迷している楽天｡
田淵ヘッドコーチがしっかりと自分の役割を認識していれば､違った結果になっていただろうか｡

(2011年5月28日)

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