松井秀喜に改名騒動!? 震災の影響で"ゴジラ"の愛称が使用禁止に!?

10日のツインズ戦で今季第1号を放ち､チームの勝利に貢献したアスレチックス･松井秀喜外野手｡
しかし､翌日の試合では10年連続2ケタ勝利を挙げている左腕･バーリーの前に4打数無安打と沈黙｡
松井は試合後､
｢ずっと状態は悪くない｣(サンケイスポーツより)
と前向きに話したが､4番候補として入団したことを考えると､物足りない結果が続いている｡

早くも地元紙では､
｢いったいどうなっている?｣
｢それにしても彼は悪名高いスロースターター｣(共に夕刊フジより)
などと松井を酷評する記事を掲載｡
期待の裏返しともいえるが､松井自身も焦りが出てくる頃だろう｡

そんな中､地元テレビ局『コムキャスト･スポーツ･ネット･カリフォルニア･テレビジョン』で定期的に放映されているアスレチックス関連番組『A's』に寄せられた､視聴者からのあるメールが話題になっているという｡

気になるその内容は､
｢松井選手の『ゴジラ』のニックネームの使用は控えたほうがいいのでは｡彼の故郷の日本は大地震で大きな被害を受けたばかり｡ゴジラは街を破壊するイメージがあるので､復興を目指している日本にはいい印象を与えないような気もする｣(東京スポーツより)
というもの｡
なんと､高校時代から親しまれてきた愛称である"ゴジラ"を自粛すべきだというのだ｡

アメリカでも"ゴジラ"の愛称が浸透していることもあり､番組放送後､同局にはメールに対する意見が殺到｡
中には自粛を支持するものや改名を求める声もあったようだが､同局関係者は､
｢視聴者からは､様々な意見が届いているが､現在のところ『ゴジラ』の使用を控えるつもりはまったくない｣(同)
と話しているという｡

なんとか"改名"は免れた松井だが､実際に被災した日本での対応はアメリカと正反対のものだ｡

あるテレビ関係者は､
｢今年はチームカラーに合わせて､原稿に『グリーンゴジラ』と入れたりしたが､今は『ゴジラ』という文言自体､一切入れていない｣(夕刊フジより)
と証言｡｢不謹慎だ｣という声が挙がる前に､各メディアが自粛を決めたようだ｡

そもそも映画に登場する"本家･ゴジラ"は､古代から生き残った恐竜が水爆実験の放射能で変異したという設定｡
原発事故による不安が日本中に広がる中では､自粛もやむを得ないだろう｡

日本赤十字社を通じ､5000万円を被災地に寄付したと報じられている松井｡
慣れ親しんだ愛称は一時封印し､被災地を勇気付けるような豪快な本塁打を量産してほしいものだ｡

(2011年4月17日)

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