セ･リーグが3月開幕にこだわった裏事情が判明!? "人気のセ"も今は昔!?

先日､セ･リーグが折れる形で決定した4月12日のセ･パ同時開幕｡
新(あたらし)セ･リーグ理事長は､
｢最終的には選手の気持ちを酌んだ｡早く開幕日を決めてあげないと選手のコンディションのことがあるので｣(中日スポーツより)
と延期に踏み切った理由を説明した｡

しかし､延期に至るまでの経緯には不明な点が多い｡

パ･リーグが早々と4月12日の開幕を決めたのに対し､セ･リーグは3月29日の開幕を頑なに主張｡
特に巨人は滝鼻卓雄オーナーが､
｢開幕を何日にしろってのは､お上が決めることかよ｡日程は我々自身が決める｣(ニッカンスポーツより)
とコメントするなど､強行も辞さない姿勢を見せていた｡

こうしたセ･パの"温度差"の原因はなんだったのか｡
あるセ･リーグ関係者はこう語る｡

｢巨人が開幕延期を頑なに拒否したのは､やはり渡邉恒雄氏(読売グループ会長)の意向が大きかったようです｡テレビ中継が激減する中､放映権料が見込める3月25日からの開幕戦は巨人にとって数少ないドル箱｡だからこそ当初は開幕日をずらさないとかたくなに主張していたんです｣(週刊ポストより)

今季､地上波でのナイター中継がわずか7試合しか放送されない巨人｡
その数少ない放送の中で､最も期待できる開幕戦を延期するわけにはいかなかったようだ｡

しかし､開幕延期に反対していたのは巨人だけではない｡
中日､阪神､広島も延期に難色を示していたと言われている｡

前出のセ･リーグ関係者によると､巨人以外の球団は交流戦中止を懸念していたという｡

｢日ハムのルーキー･斎藤佑樹や楽天の星野監督など話題に事欠かないパ･リーグとの対戦があれば､相当な集客が見込めると各球団は考えている｡リーグ日程の延期･短縮となれば､交流戦が削られる可能性が高い｡それだけは避けたかったようです｣(同)

球界には『人気のセ､実力のパ』という言葉が存在する｡
しかし､こうした裏事情が事実であれば､もはやこの言葉は球界で通用しないのかもしれない｡

(2011年4月1日)

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