楽天･田中今季絶望!! 予想外の重症で初の長期離脱

自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した楽天に更なる悲劇が襲った｡

右わき腹の張りを訴え､前日の試合を途中降板した田中将大投手が､仙台市内の病院で精密検査を受け､｢右大胸筋部分断裂｣で全治3週間と診断された｡

29日の西武戦に先発した田中は､3回終了時から痛みがあることを訴えたが､負ければチームのCS自力進出が断たれる一戦ということもあり続投｡
痛みを堪え投げ続けたが､6回を投げ終えたところで降板した｡

検査結果を受け､球団関係者は､
｢筋肉がつくまでに3週間はかかる｡そこから実戦復帰するための野球の動きを取り戻すには､さらに時間が必要になる｣(スポニチアネックスより)
と怪我の具合を説明｡

大胸筋は腕をしならせるために必要な筋肉で､投球への影響は大きい｡
今後は自宅で静養しながら様子を見るが､リハビリ期間などを考えると今季中の復帰は絶望的となった｡

田中は検査に向かう際､右手でスーツケースを引きながら､
｢本当に痛かったら右手は使いません｡普段通り寝られましたし､大丈夫｡次回登板も投げるつもりで準備します｣(同)
と話していたが､本人の予想を超える重症で､プロ4年目にして初めての長期離脱となった｡

田中はここまでチームトップの11勝を挙げ､最下位に低迷するチームの中で奮闘を続けたが､最悪の形でシーズンを終えることになってしまった｡

(2010年8月31日)

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