相性抜群! 巨人､8連勝中のグライで虎狩りだ!

3月に右ひじ手術を受けた巨人のセス･グライシンガー投手が､3日の阪神戦(東京D)で今季初登板初先発する｡
首位攻防3連戦の初戦が10ヶ月ぶりの1軍登板となるが､阪神には2年越しで8連勝中｡
万全の体制で､とはいかないものの､抜群の相性の良さで押し切ってみせる｡

｢タイガースは今年､僕と対戦するのは初めて｡その部分で(こちらに)優位性はあると思う｣(スポーツ報知より)

右ひじ手術から5ヶ月弱｡来日3年で46勝を挙げている常勝右腕が､復帰戦となる大一番へ気持ちを合わせた｡

決して準備万端､というわけではない｡
今季の実戦登板は､4回3失点だった17日のイースタン･西武戦の一度だけ｡
先発の不振が続いた影響もあって､長いイニングを試さずに1軍のマウンドを迎えることとなった｡

しかしそんな悪条件にも､大事な初戦を任せていいだけの｢引き｣を持っているのがこの男｡
なんと昨季の阪神戦は無傷の4勝｡最後の黒星は､08年4月5日で､現在8連勝中｡
相性の良さで言ったらチーム内一だ｡

本人は｢過去の成績は全く意識しない｣と話すものの､首脳陣は相性の良さを買ってローテーションを再編した｡
不振のゴンザレスが2軍に降格したため､復帰戦を1日の広島戦から3日に変更｡
首位攻防戦を託された助っ人は､｢やっとチームに貢献できる｣と使命感に燃える｡

もちろん､100%でないことは自分が一番わかっている｡
けれども任された役割に､正面からぶつからないわけにはいかない｡

｢1軍で投げたら､ひじがどうなるのか不安はある｡でも試合になったら､ひじのことは考えない｡1球1球､集中して投げるだけ｣(同)

｢首位にいるからには､(阪神には)数人の強打者がいるだけではなく､打線として強力なはず｡大事な試合になるので､1人1人しっかり打ち取っていきたい｣(同)

最少ゲーム差で迎える首位攻防第1ラウンド｡復活のグライシンガーがチームに王座を取り戻す｡

(2010年8月3日)

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