虎首位死守! 球児､1点差で4連勝

1日に行われた阪神対中日戦｡3連投となった藤川球児投手は､気合の入った投球で1回1/3を無失点｡阪神は8-7と中日に競り勝ち､首位を死守｡
夏のロード前の最終戦を4連勝で締めくくった｡

守護神の名前に､甲子園がどよめく｡

3点リードで迎えた八回｡久保田智之が森野将彦､ブランコに2者連続でバックスクリーンに本塁打を打たれ､なおも1打席目に本塁打を放っている和田一浩という場面｡

｢(これだけの連投を想定していたか､の問いに)勝つんやったら､そうなるだろうと｡この9試合｡優勝が絡んでくると接戦になるし､きん差でくるだろうなぁと｡何とか勝ちをもってくることができてよかったです｣(サンケイスポーツより)

藤川は和田を四球で歩かせたが､代打･野本圭を空振り三振に｡
｢対戦したくないバッターなので､四球で逃げて何とかかわしました｣と笑顔で振り返った藤川｡
最終回は2安打を浴びながらも最速155キロの火の玉を中心に､スコアに｢0｣を刻んでみせた｡

｢疲れ?前と比べれば､全然｡これでできなかったら､練習不足｡ここを頑張っておくと､後がおもしろいでしょ｡チャンスやと思っている､僕にまわってくるとね｡頑張らないと､自分は何してんだ､となるしね｣(同)

今季38度目のマウンド｡疲労のピークは不問と強調した｡

30歳を迎え球児の意識も進化している｡
試合前､アンチエイジングの権威である吉川敏一･京都府立医大大学院教授が､血液検査の結果を伝えるために2年ぶりに聖地を訪問｡
同教授に藤川は｢(前回は苦手の)野菜を食べていなくて最悪の状態だったんで､今､血をとってもらっても､大丈夫です｣と伝えたという｡
今回は7月8日に行った採決時から野菜ジュースを毎日飲んでいる｡
夏バテ対策にビタミンを多く摂取し､勝負のときを万全の体調で迎えるのだ｡

3日からは東京で巨人との首位攻防戦｡そして､再び中日と3連戦｡
後半戦4連勝スタートで､唯一負け越していた中日に7勝7敗1分と分けている｡確実に良い流れが来ている｡

｢どんな勝ち方でもいい｡一戦一戦､星を落とさず､粘り強く戦いたい｣(同)

しばらく離れることになる聖地のファンに､守護神は力強く宣言した｡

(2010年8月2日)

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