セ界のGキラーとはお前のことだ!! マエケン巨人斬ってトップタイ11勝

7日に行われた広島対巨人戦は､広島･前田健が7回2失点の好投リーグトップタイとなる11勝目を挙げた｡
前回登板の1日に続けて巨人戦2連勝｡
引き分け以下で自力優勝が消滅するという状況の中で､見事チームの可能性をつないでみせた｡

｢先に点を取ってもらったので､最初から全力で､ペース配分を考えずに行きました｡この前もいい投球ができたので､自信を持っていけた｣(スポニチアネックスより)

巨人打線を相手に､この男は本当に強さを発揮する｡
前回登板の1日の巨人戦では1失点完投勝利｡この日も巨人を2失点に抑える好投を見せた｡
前回はスライダーが勝負球の大半を占めたが､この日はすべての球種を低めに集めた｡
三回一死からは代打工藤と坂本をひざ元の直球で連続で見逃し三振｡
打っても三回に｢打撃もしっかりしないといけない｣と適時打を放った｡

試合開始前からの断続的な小雨の影響で､マウンドがぬかるむ悪コンディション｡
スパイクが土を含んで重くなり､マウンド後方に準備された鉄棒で裏に付いた土をこすり落とす場面がたびたび見られたが､
｢(過去に)経験したこともありますし…｣と意に介さない｡
その落ち着いたプレーが幸運を呼んだか｡
二回には長野に右前打を浴びたが､一塁走者の阿部がぬかるみに足を取られ転倒｡
走塁死で二死となり､運よくピンチをしのぐことができた｡

七回6安打2失点で､自己ベストを塗り替えリーグトップに並ぶ11勝目｡防御率､奪三振と合わせて三冠を我が物としている｡
｢ここから1個1個｡僕にとって初めての体験なので｣と､赤ヘルのエースは気を引き締めた｡

(2010年7月8日)

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