高田監督涙の辞任「選手の志気を下げぬよう」真意を抑えて挑んだ試合後の緊急会見

「途中で投げ出して申し訳ない･･･」
26日、ヤクルトの高田繁監督（64）は成績不振の責任を取って辞任した。
この日楽天戦に2-3で敗れ、9連敗を喫した後、鈴木正球団社長と緊急会談。再度辞意を申し入れて了承された。
高田監督は今季が3年契約の最終年。ヤクルトはここまで借金が19でリーグ最下位に。
20日にも一度辞意を伝えていたが、そこでは球団側の説得もあって続投の意思を示していた。

26日、球場入りした高田監督は試合前に鈴木球団社長とクラブハウスで会談。
そこでは選手の志気を下げぬように、あえて続投の考えは変わらない旨を伝え、一部報道が先行して報じた"辞任説"を否定した。
しかし試合は楽天相手に1点差で敗れて交流戦9連敗。試合後、再び鈴木球団社長と会談し辞意を申し入れた。

鈴木球団社長と並んで行った緊急記者会見では、
「ゲーム終了後に社長にユニホームを脱ぎたいとお話しして了解を得た。これだけ負けが込んでいる中で（球団からは）オーナーも信頼しているから頑張れと言われてきたが、監督の進退問題で度々騒がせるようだとチームに迷惑が掛かるから」（デイリースポーツ）
と、静かな口調で説明した。
「オーダーを変えてみたり、いろいろ手を打ってきたがここに至っている。この状況を変えるには監督が代わるしかない」
道半ばにしてユニフォームを脱ぐ悔しさを言葉にすると、疲れ切った表情の中にわずかに安堵の色が見えた。

27日の楽天戦からは小川ヘッドコーチが指揮を執ることになる。

(2010年5月27日)

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