風のガーデン第10話あらすじ完全版

風のガーデン

[第10話]

12/11放送

貞美（中井貴一）の膵臓癌はさらに進行し、処方されている麻薬の効いている時間も短くなっていた。
夜、キャンピングカーで眠っていた貞美は二神（奥田瑛二）に「こっちへおいでよ」と呼ばれる夢を見て飛び起きた。起きると麻薬の効き目が既に薄れていて激痛が走る。慌てて麻薬パッチを貼り、飲み薬を飲んだ。

一方、白鳥医院では貞三（緒形拳）とルイ（黒木メイサ）が“貞美の今後”について話していた。貞三は貞美に「家に帰ってくるよう」伝えたと言う。また、貞美が帰っている間、岳（神木隆之介）をさゆり（森上千絵）の住む旭川に預けることに決めた。岳は父・貞美は死んでいると思っているし、今は、大天使ガブリエルだと思い込んでいた。「死んでいた父が生き返り、また、すぐに死んでしまう…それは、岳にはあまりにも酷な話です」と貞三は言う。そこで、岳には本当のことは話さず、“大天使ガブリエル”のまま、貞美にお別れを言ってもらうことにした･･･。

翌朝、いつものようにガーデンで貞美は岳の“花言葉”を聞いていた。しかし、途中で腹部の痛みに耐えきれなくなり、慌ててキャンピングカーへと引き返した。苦しそうに車に乗り込む貞美の様子を、少し離れた場所から心配そうに眺めるルイとエリカ（石田えり）･･･。

それから森の中へ入り、2人は貞美のことについて話し始める･･･。ルイは、貞美が「娘とバージンロードを、腕を組んで歩くのが夢」と、貞三から聞いた話をする。それを聞いたエリカは、貞美の夢を叶えるため、偽の結婚式を挙げようと言い出す。

エリカは真剣だった。エリカとルイは、修（平野勇樹）を訪ねると、「１日だけ」と念を押して新郎役を頼む。家に帰るとルイは貞三に事情を話した。初めは「茶番はバレる」と反対していた貞三だったが、しまいには積極的に協力することを申し出た。そして、挙式を9月3日にガーデンで行うことに決める。

その次の日、貞美がまたもや二神に呼ばれる夢にうなされて寝ているところを、キャンピングカーに訪ねて来た貞三が起こした。

「家に帰る件は、もう少し待ってほしい。いずれはそうさせてもらいたい」と話す貞美に、貞三は「お前に隠していたのだが…」と言い、ルイの結婚が近いことを話し始めた。そして、ぜひ、ルイと一緒にバージンロードを歩いてほしいと頼む。
快く引き受ける貞美。そして、結婚式のあとには家に戻ることも約束した。

その後、キャンピングカーにやってきたルイと、結婚の話をする貞美。そこで、結婚式衣装をエリカが調達することを知った貞美は、ルイと別れてから小玉理容院を訪れた。

店でエリカと話をしていると…に店のラジオから氷室茜（平原綾香）の「カンパニュラの恋」が流れてくる。ヒットしていることをエリカから聞き、思わず目頭を熱くする･･･。

エリカの理容室からキャンピングカーへと戻ってきた貞美は、携帯電話で水木へ電話をする。そして、“硬膜外ブロック”をキャンピングカーで行ってほしいとお願いした。貞美は水木にルイの結婚式があることを話す。そして･･･結婚式が貞三やルイの芝居であり、それでも騙されることにしていることを話した。

岳が旭川へ行く日。貞美が岳に会いに行くと、大天使ガブリエルと別れることや、旭川に行かなければならないことで、岳はパニックを起こしてしまった。平常心を失い走り出す岳を、貞美は背中から力いっぱい抱きしめて、そして優しくなだめた。

さゆりの運転する車でガーデンから旭川へ。車が走り出すと、少し離れた土手に、“大天使ガブリエル”が座っていた。通り過ぎる車に笑顔でお別れをする“大天使ガブリエル”。そして、車は走り去った。

9月3日、ルイの結婚式の日、キャンピングカーで貞美は水木から“硬膜外ブロック”の処置を受けていた。

窓際のハンガーには、結婚式に切るタキシードがかけてあった…。

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