元AV女優･すぎはら美里の講演会が現役校長や教師に人気なワケ!

かつて2002年から2003年に一年限りでAV女優に転身したすぎはら美里｡元々は地元･新潟県の暴走族でレディース総長となり喧嘩に明け暮れた｡後にレースクイーンとして活動する傍ら､エキストラ募集の文字に惹かれ上京すると､2000年には木村拓哉主演ドラマ『ビューティフルライフ』の美容室の客役に起用｡さらに楽しんごとお笑いコンビ･Mint姉弟を結成すると日本テレビ系『エンタの神様』に度々出演｡暴走族､クラブのママ､レースクイーン､エキストラ､AV女優､お笑い芸人､と実に様々な職業に携わってきた｡その人生経験豊富さを活かし､講演会やチャリティ活動にも力を入れている｡

すぎはら美里の講演会は､彼女を知る男性ファンのみならず､現役の学校教師や多くの大人達からも好評だという｡11月24日に開催した中山弥栄塾｢男と女が仲良くなれる法則｣では､一人で2時間近く喋ったといい､会場から共感の声や涙を流す聴衆客もいたそうだ｡
彼女は一体どんな事を伝えているのか｡過去のとある講演会の模様を紹介しよう｡

｢性を斬る!｣と題された講演会にて､すぎはら美里は校長先生や中高教師､相談員を前にして､子供への接し方､面白い授業のあり方､出産率低下､セックス､コンドームとエイズ､引きこもりなど､テーマは多岐に渡り､彼女の話を真剣にメモを取りながら聞いている｡元AV女優の体験から､笑い話として擬似精子の作り方を語ると､それすらもメモする客がいたという｡

すぎはら美里は講演会全体を通じて､"真っ直ぐしか人には突き刺さらない"と熱弁｡例えば､学校教師から｢生徒を心配して声を掛けても『どうせ教師の言うことじゃん』と言われて成す術がない｣という相談には､｢それは生徒に何回言われて術がないと思ったんですか?｣と聞き返し､教師を黙らせてしまった｡
彼女が伝えたかったのは｢先生側が諦めてしまったら終わり｣だということ｡｢先生､諦めちゃいけない!｣とすぎはら美里は強く訴えかけた｡

別の相談員からは､｢ある母子家庭の親子が近親相姦をしているようで､学校側がお母さんに問い詰めた所､『息子もそれでいいと言っているし知り合いの東大卒の偉い方も息子がいいと言ってるならいいと言われたから問題ないです!』と跳ね返された｣というトラブルについて話を持ち掛けた｡

この相談に対し､当然ながら彼女は｢ダメに決まってるでしょう!｣と一蹴｡｢「たとえ今息子さんがいいと言っててもまだ､たかだか17歳でしょ? 性欲が一番の時期の子に一番身近な善悪を教えてくれる親がそんなだったら息子はそれでいいんだと思っちゃいますよ｡いずれ息子さんが大人になって結婚して娘が産まれたとして､その母親は息子と孫の近親相姦を果たして温かい目で見守れると言うんですか?! 世の中には理屈ぬきにダメな事って絶対ありますよ｣と返答した｡
相談員の人は｢やっぱりそうですよね｡それを聞いてすっきりしました｡｣と話していたそうだが､｢善悪の判断がつかなくなっているのは子供だけじゃないんだなと､事の深刻さに驚きました｡｣とすぎはら美里もさすがに唖然とした様子だった｡

彼女自身が元々生粋のヤンキーだからこそ､厄介な生徒の扱い方を指導してあげられるのだろう｡｢うるさいヤツラは吠えさせとけばいい｡自分を信じれなければ人を納得させる事も出来ない｡何かを変える事なんて絶対出来ない｡人をつくるという職業についたのなら自分にあるものを教えていくしかないのだから｡｣とも話していた｡

今はワルさばかりする生徒が､将来すぎはら美里のように人前に立つ人物へと変貌するかもしれない｡彼女が言う"真っ直ぐしか人には突き刺さらない"は､何かと悩む大人達も耳を傾けるべき言葉ではなかろうか｡

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