珍獣ハンター･イモトが24時間テレビでゴールできない､日本テレビの｢とある思惑｣!?

(08/05)

日本テレビの｢24時間テレビ｣でマラソンランナーに抜擢されて大張りきりのイモトアヤコ｡

だが､時間内にゴールしないようにとの指令が出て､困惑しているという｡

その理由は当日行われる衆院選に関係があるというのだ｡

政権交代を賭けた解散総選挙の投･開票日が8月30日に決まったから｡

これで一番の注目は｢24時間テレビ｣の放送と重なる､日本テレビの対応｡

｢ピンチ｣ともっぱらだが局内では千載一隅のチャンスと見ている動きがあるという｡

番組に構成次第ではNHKに勝てる､と意気軒昂だとか｡

問題は｢24時間テレビ｣の構成に｢選挙速報｣をどう組み込んでいくのか｡

｢24時間｣のエンディングは､ランナーのイモトアヤコがゴールをする21時頃｡

この感動の瞬間は選挙の結果が分かりだす時間帯だ｡

そこで制作スタッフが秘策として2画面放送を提案｡

イモトが走っているときに各地の選挙情報を小さい画面で伝え動きがあればイモトの中継を小さい画面にする｡

これなら､どちらも見たい視聴者が揉める心配もない｡

意外だが､日テレにとって､一番いい形はイモトが9時を回ってもゴールしないこと｡

イモトのマラソン中継が9時から始まる選挙特番に流れ込めば選挙に関心のない世代にも見てもらえる｡

しかも､選挙リポーターに､強力な助っ人がいる｡

｢NEWS ZERO｣でキャスターを務める嵐の櫻井が出演するので､話題も集まる｡

どの局も選挙特番一色の中で日テレが両方を中継すれば､逆に目立つだろう｡

マラソンは毎回､瞬間最高視聴率40％超をマークする人気企画｡

これに選挙速報がドッキングすれば番組史上､最高視聴率を取ることも､無理ではない｡

そこで､イモトアヤコに前代未聞の師礼が下っているとかいないとか｡

テレビマンたちにとっては､感動の涙も国の将来を左右する国政も､しょせん視聴率のエサにしかすぎないというわけか｡(古田鉄寿)