眠気を感じすぎると「病気かもしれない」！？　実はあまり知られていない「過眠症」という病気の正体とは！？

季節の変わり目って､とにかく眠気との戦いの日々。

大事な場面でつい､眠ってしまう。

そんなあなたは､もしかしたら過眠症という病気かもしれないという疑いがある。

「眠たいことが病気？」

実に不思議なことなのだが､ビジネス・コーチと医師という2つの顔を持つ坪田聡氏が次のような分析をしている。

睡眠不足で眠いのは当たり前だが､睡眠時間が十分なのに強い眠気を感じる人は要注意だ。

日常生活において感じる眠気について評価する「エップワース眠気尺度」というものがある。

これは､世界中の医療や産業保健の現場で広く使われていて､信頼性が高いテスト。

以下の状況でウトウトしてしまったり､眠ってしまうことがあるかどうかでカンタンに過眠症かどうかがわかるという。

さっそくやってみよう。

◆あなたは過眠症！？「エップワース眠気尺度」テスト

最近の日常生活を思い出して､0から3のうち､最も当てはまる番号1つに○印を付けてみよう。

質問の中には､最近､あなたが行っていないことがあるかもしれないが､その時には､もし､その状況にあったとしたらどうなるか､という回答でもOK。

・絶対にない: 0　　
・時々ある: 1　　
・よくある: 2　　
・大体いつも: 3

問1：座って本を読んでいるとき､居眠りをすることはある？

問2：テレビを見ているとき､居眠りをすることはある？

問3：人の大勢いる場所でじっと座っているとき(会議や映画館など)､居眠りをすることはある？

問4：他の人が運転する車に乗せてもらっていて､1時間くらい休憩なしでずっと乗っているとき､居眠りをすることはある？

問5：午後じっと横になって休んでいるとき､居眠りをすることはある？

問6：座って人とおしゃべりしているとき､居眠りをすることはある？

問7：お昼ご飯のあとに静かに座っているとき､居眠りをすることはある？

問8：自分が車を運転していて､数分間信号待ちをしているとき､居眠りをすることはある？

判定方法としては､まずこの8つの質問項目の各得点(0～3点)を､全て足し合わせて総合得点を出す。

これが高いほど日中の眠気が強く､逆に得点が低いほど眠気は弱い､と判断するというわけだ。

総合得点が11点以上の場合は､何かの病気が原因で強い眠気が起こっている可能性があるという。

たとえば､こんなことが原因になりやすいようだ。

・睡眠薬や精神科の薬､風邪薬､アレルギーの薬などを飲んでいる
・気分がすぐれない､もの悲しい
・不安が強い
・やる気が出ない
・夜間の睡眠が不十分
・十分な睡眠をとると日中の眠気がなくなる
・日中の居眠りを我慢できない
・笑ったり驚いたり怒ったりすると､体の力が抜ける
・金縛りにあう
・寝入りばなに幻覚を見る
・日中に眠ると､起こそうとしても1時間以上､目覚めない
・居眠りの後､すっきりした感じがしない
・寝覚めが悪く､ひどく寝ぼける
・ 3日～3週間の傾眠状態と､その後の通常の状態が､交互に繰り返される
・イビキをよくかく
・睡眠中の呼吸が不規則
・朝起きたときに頭痛がしたり､ノドが渇いている
・高血圧
・肥満
・顎が小さい
・夕方から夜にかけて､脚がむずむず・ちくちく・ひりひりする
・脚に虫が這うような不快感がある
・家族に脚を動かしていると言われたことがある
・睡眠中に足が動く
・月経の周期と関連して強い眠気を感じる
・その時期を過ぎると､日中の眠気がなくなる
・睡眠の時間帯が遅いほうにずれて､極端な宵っ張りの朝寝坊
・就寝と起床の時刻が毎日1時間ずつ遅くなる
・寝ている時間と目覚めている時間がバラバラ

早めに睡眠障害の専門医を受診するといいだろう。

また10点以下の人でも､しばらく経ってから再び行なうと､高得点になることがあるという。

このテストはあくまでも､主観的な眠気を評価するものだが､慢性的な眠気を感じているのなら､時期をずらして再評価してみるべきだ。（古田鉄寿）

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