DAIGO☆STARDUSTが天国の竹下登元首相に捧ぐ曲！？

DAIGO☆STARDUST（だいご・すたーだすと=30）という男。

いわゆるミュージシャンである。楽曲を聞いていても､爽快なロックテイストで､「なかなかいいよね」という声が普通に聞こえてきそうだ。

しかし､DAIGO☆STARDUSTは日本屈指の“華麗なる一族”の末裔なのだ。

そう､彼は故・竹下登元首相の孫なのである。

竹下家の系譜を見てみると､竹下登元首をはじめ､同じく元首相の米内光政､金丸信､小沢一郎､三島由紀夫など草々たる名前が親族として並んでおり､実の姉は漫画家の影木栄貴（えいきえいき）なのだ。

DAIGO☆STARDUSTが注目を集め始めたのは､2007年の暮れあたりから。

3人組ロックバンド「BREAKERZ」として､ビーイングという事務所に所属して活動しはじめてからだ。

つまり､本職はロックミュージシャンなのである。

BREAKERZは､ボーカルのDAIGO☆STARDUSTを筆頭に､ギターのAKIHIDE､同じくギターのSHINPEIによる3人組のユニット。

メジャーデビュー前はJZEILのボーカルとして活動していた経歴を持ち､当時は金髪と派手なメイクと衣装で今とはおよそ別人だった。

さて､そんなDAIGO☆STARDUSTだったが､今ではもっぱらテレビのトークバラエティのゲストとして見かけることが多い。

なんせ､「竹下登の孫がロックアーティスト」だというのだから､普通､構成作家だったらこんなオイシイキャラは見逃すはずがない。

しかも､最近テレビで長方されている「天然系」のキャラなので､政界で竹下登が唯一無二の存在だったように､芸能界においてDAIGO☆STARDUSTが唯一無二の存在になりはじめているのだ。

もちろん､話題は竹下元首相の素顔などをネタにしていることが多いが､かつては自尊心からその話題をあえて避けてきていたという彼も､今では大人として（？）思い出深く語れるまでに成長した。

DAIGO☆STARDUSTにとって､竹下元首相は本当に自分を可愛がってくれている良きおじいちゃんで､あの田中角栄に半期を翻した豪壮な政治家像からは程遠かったという。

しかし､どこかぽや～んとした風のあるその天然系の魅力は､竹下登とどこか共通して見えるのは気のせいだろうか。

さて､天然天然といわれてしまっては彼の本来の実力が隠れてしまうので､ここで紹介しておくと､彼のバンド､BREAKERZの音楽は実に心地よく胸に響いてくるものが多い。

どうしても､竹下登という巨大な存在の影に隠れてしまいがちだが､そこを振り払っていちアーティストとしてみると､かなりの実力をもったユニットであることがわかる。

それを確認するためには､実際に聴いてみるべき。

7月9日に､待望のシングル「SUMMER PARTY／LAST EMOTION」が発表される。

天国の竹下登は､政治ではなく音楽の道を歩む孫の姿を見て心配していたかもしれないが､これを聞くときっとひと安心するのではないだろうか。（古田鉄寿）