フジテレビの連ドラ「無理な恋愛」が好調スタート！

(04/22)

連ドラといえば､今まで割りと若年層からOL世代の共感を呼ぶものが多かったが､ここにきてひとつの変化が出始めている。

そう､60代の恋愛を取り扱ったドラマ「無理な恋愛」だ。

明らかに団塊世代をターゲットにし､さらに団塊世代から波状的に若者世代に広がっていくことを予感させるこのドラマ､ドラマ史のターニングポイントになるかもしれない作品なのだ。

内容は､タイトルどおり､ひとりの中年男が､とびっきり無理な恋愛をするというもの。それは､年齢も､仕事も､価値観も､大切にしてきた青春時代の思い出も､何もかもが全く違う男女の交際だ。

団塊世代の男を主人公に､世代､男女､価値観などの恋愛観の相違を織り交ぜながら､恋愛の楽しさや面白さ､優しさや寂しさ､そしてせつなさを描ききろうとしている。

これほど現代的なドラマは､なかなかないのではないだろうか？

第2の人生を歩み始めた男。自分の居場所を探したい男。社会的に認められる充実感が楽しくて､無我夢中で仕事をしてきた。仕事ではそこそこ成功し､人並み以上のお金も手にすることができた。でも､金も地位もあるが､家族もなく､仕事以外の付き合いもなく､恋もしていない。

そんな男の孤独や葛藤を恋愛にまじえて描いている。

主演の堺正章（さかいまさあき=61）をとりかこむ競演陣も豪華絢爛。堺の恋の相手を演じる夏川結衣（なつかわゆい=39）をはじめ､夏木マリ（なつきまり=55）､チュートリアル､青木さやか（あおきさやか=35）らの面々がそろう。

脚本は､いまや日本を代表する脚本家・岡田恵和（おかだよしかず=49）。日本テレビ「バンビ～ノ!」以来の､待望の連ドラ復帰だ。

そして堺と岡田のコンビとくれば､思い出すのが岡田が向田邦子賞を受賞した､NHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」だ。

圧倒的な支持率を誇ったドラマのコンビが民放で､今度はどんな伝説を作り出すのか。

100％間違いない､絶対必見のドラマだ！！（古田鉄寿）