水嶋ヒロの処女作「KAGEROU」に早くも批判殺到!? 「」がテーマも内容は「コメディ」!?
(12/15)

俳優・水嶋ヒロ(みずしまひろ=26)が本名の齋藤智裕の名前で書いた処女小説『KAGEROU』が15日、発売された。

書店からの注文数だけで40万部を突破するなど大きな話題となっている同作。
大阪の紀伊國屋書店梅田本店では常の開店時間より1時間半早い午前8時半から特設カウンターで販売を行い、通勤前の若い女性を中心に買い求める姿が目立ったという。

水嶋が、
「日本一の映画、世界に通用する映画を作りたいという思いで書いた作品」
と自信を持つ同作の気になる中身はどのような文章で綴られているのだろうか。
『リアルライブ』が本文を公開している。

すでに明らかにされているあらすじによると同作は、借金を抱えながらリストラされ、"かげろう"のような人生を閉じようと、デパートの屋上のフェンスによじ登った男が黒服の男に引き留められ謎の組織と契約を結ぶというストーリー。
水嶋いわく、作品には「命」という重いテーマがあるのだという。

それを表すように本文には、
『何十万という人間がひしめきあって暮らすこの街で、誰もいない暗くて静かな"寂しい場所"を見つけるのは至難のワザだ。しかしヤスオが見つけたこの場所は、奇跡的にその条件をほぼ完璧に満たしていた』
といった重厚でプロの作家らしい一文が。
しかし、
『イギリスならジンだな。イキリスジン、なんちゃって』
『タバコを吸いません、すいません』
など、笑えないダジャレも多くみられる。

「水嶋が書いたままだと大した作品じゃなく、持ち込みがあったほかの大手出版社は興味を示さなかったほど。ポプラ社の敏腕編集者2人が付きっきりで徹底的に書き直させてなんとか商業ベースに乗る作品に仕上がった。ダジャレを残したのは水嶋色を強く打ち出すためか?」(出版関係者:リアルライブ)

重いテーマを持ちながら、ダジャレなどを織り交ぜる軽妙な文体が"水嶋スタイル"ということなのだろうか。

気になる結末について作家の岩井志麻子(いわいしまこ=46)は、
「この終わり方は思いつくようで思いつかない"新しい"発想」(引用:フラッシュ)
と一定の評価を下しているが、早くもネット上に寄せられている感想には、
「どうしようもないくらいにB級コメディ」
「あれだけ持ち上げといてこの出来とは・・・」
「ページがスカスカ」
といった厳しい意見が目立っている。

発売に際して、
「命について考えてもらえるなら幸せです」(引用:YOMIURI ONLINE)
と読者にメッセージを送った水嶋。
果たして、その思いは読者に伝わっているのだろうか。(伊原)


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