2022年W杯、カタールで開催決定も批判殺到!! カネに物を言わせた招致活動の裏側とは!?
FIFA(国際サッカー連盟)理事による2018、22年のW杯開催地決定投票が2日未明、スイス・チューリヒで行われ、 日本が招致を目指した2022年W杯の開催地はカタールに決定。
また、2018年の開催地にはロシアが選ばれた。
2022年W杯の開催地に立候補していたのはカタールと日本のほかに、米国、オーストラリア、韓国の計5カ国。
中でもカタールは、招致に向け石油や天然ガスなどで得たオイルマネーを巨大投資することを約束。
インフラ整備に469億ドル(約3兆9400億円)、スタジアムに40億ドル(約3360億円)を投じる方針で、問題視された暑さも太陽エネルギーを利用する最新の冷却技術を導入することで解決できるとしていた。
カタールの招致委員代表のアルサニ氏は、
「カタールを支持してくれて感謝します。われわれを、そして中東を選んだことを誇りに思うでしょう」(スポニチアネックスより)
と早くも自信を見せている。
ただ、巨額のオイルマネーを背景にした招致活動には批判的な見方も多い。
招致大使に任命した元フランス代表MFジダンには成功報酬として1500万ドル(約12億6000万円)が支払われたと報じられており、大きな問題となったスペイン、ポルトガルとの票取引疑惑はいまだ不透明なまま。
さらに、親善試合を行う際に対戦国の協会へ支払う報酬も破格の金額を約束していたとされる。
招致活動でカタールに敗れた米国では元同国代表DFのアレクシ・ララスが、
「国の規模や気候などを考えると、少なくとも興味深い判断とだけは言える」(サンケイスポーツより)
と皮肉たっぷりにコメント。
CNNのコメンテーターも、
「オイルマネーを基盤とした買収工作の結果」(同)
とFIFAの決定を厳しく批判した。
初の単独開催を目指した日本の招致委員らはこの日、都内のサッカー協会に集まり中継を見守ったが、カタール決定の報が出ると苦笑い。
日本サッカー協会・大仁副会長は、
「日本の提案が悪かったとかではなく、別の要素で決まったと思う」(同)
と険しい表情で語った。
事前の調査報告書では立候補地の中で最低評価だったカタール。
疑惑を晴らすためにも、12年後に最高の大会を開催して欲しいものだ。
(2010年12月3日)
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