トライアスロン界のニューヒロイン･佐藤優香､18歳の素顔とは!!

その過酷さから"鉄人レース"とも呼ばれるトライアスロン｡
水泳(スイム)3.8キロ･自転車ロードレース(バイク)180キロ･長距離走(ラン)42.195キロの3種目を連続して1人で行う､持久力系スポーツの最高峰だ｡

そんなトライアスロンで､今春､高校を卒業したばりの18歳､佐藤優香が快挙を成し遂げた｡
今年8月にシンガポールで初めて開催された18歳以下の世界一を決めるユース五輪で､日本勢第1号となる金メダルを獲得したのだ｡

幼い頃からスポーツ万能だったという佐藤｡
9歳の時､地元･千葉県佐倉市で開催されたトライアスロン大会で優勝すると､その後は連戦連勝｡

最大の武器であるランは､シドニー五輪女子マラソンの金メダリスト･高橋尚子を育てた小出義雄氏も絶賛しており､マラソン転向を勧めたほどだ｡
しかし､
｢3種目できて楽しいから｣
という理由でその誘いを断り､トライアスロンを選んだという｡

あどけなさの残る愛らしい顔立ちで過酷なレースを制し､一気に2012年ロンドン五輪期待のヒロインとなったが､
｢ユース五輪で金を取るまでは"子供のやる気"だった｣(産経ニュースより)
と本人は振り返る｡
実力があるにも関わらず､シニアの大会では､
｢先輩に届かなくても仕方ない｣(同)
という意識があったという｡

しかし､ユース五輪金メダルで自信を深め臨んだ17日の日本選手権東京港大会では､シニア選手に混じりトップと43秒差の4位｡
｢またさらに自信がついた｣(同)
と確かな成長を感じているようだ｡

所属するトーシンパートナーズ･チームケンズでは､広州アジア大会代表の足立真梨子らと共に､月に1500キロを超えるハードな練習に取り組んでいる｡
飯島健二郎監督は､
｢今後が非常に楽しみな選手｡ロンドン五輪の選考にも間違いなく残ってくると思う｣(同)
と期待を寄せた｡

2008年の北京五輪では井出樹里が日本人初の入賞(5位)を果たしたトライアスロン｡
日本人初のメダルを目指し､佐藤は今日も過酷な練習に励んでいることだろう｡

(2010年10月26日)

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