解任のマラドーナが協会を激しく批判 「うそつき」「裏切った」その心境を語る
サッカー・アルゼンチン代表監督から退任することとなったディエゴ・マラドーナ氏(49)が、退任決定から一夜明けた28日に記者会見を開き、その経緯と現在の心境を語った。


「W杯準々決勝でドイツに敗れた後のロッカールームで、グランドーナ会長が私の仕事ぶりを称え、「監督を続けて欲しい」と言ったのだ。選手たちもそれを見ていた」(時事通信より)

会見場で、用意された文面を悔しさに涙をにじませて読み上げていくマラドーナ氏。

「(ところが国に帰ると)会長はコーチ7人が留任できないと言った」

「(会長は)うそをつき、私をだました」

「わたしが彼ら(コーチら)を裏切ると思ったのだろうが、皆を守る」

「内部分裂を抱えた代表を引き継ぎ、火を消すために呼ばれた。これから静かに仕事ができるときに、こんな事態になった。(同国代表で)在任約1年半は過去35年で最も短い」

「誰が監督になろうと、裏切り行為がすぐ近くにあることを知ってほしい。アルゼンチンのサッカーではなく、自分の利害しか考えない人間がいる」

マラドーナ氏は、続投を明言したはずのサッカー協会のグロンドナ会長を「うそつきだ」とした上で、
スタッフの人選をめぐる対立が退任の要因となったことを強調し、協会幹部を激しく批判。

「選手たちは代表のユニホームを着る誇りを再び感じている。それがわたしの仕事だった」

と締めくくると、大きな拍手が沸き起こる中、質問を受けることなく会場を去っていった。
(2010年7月29日)
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