不完全燃焼ながらもスペインが初勝利!! 決めたのはビジャだ!!〔W杯〕

21日に行われたW杯1次リーグH組、スペイン対ホンジュラス戦は、スペインがFWビジャの2ゴールで快勝。
今大会初勝利を挙げて決勝トーナメント進出の可能性をつないだ。

ここで負けたら決勝トーナメントは絶望的―
厳しい状況で迎えたホンジュラス戦。
前回スイス戦で途中出場だったトーレスを前線中央で先発起用し、ビジャを左寄りに据える布陣を敷いたスペインは、
立ち上がりから圧倒的にボールを支配し、主導権を握る。
そして前半17分、念願の今大会初ゴールを挙げたのはビジャだ。
ピケからのロングボールを左サイドで受けたビジャ。
そのままドリブルでペナルティーエリアに進入すると、DF3人をかわす巧みなボール捌きをみせて、最後は右足でシュートを決めた。
これでスペインはプレッシャーから解放されたかと思われたが、その後は右サイドのJ・ナバスからのクロスで再三生まれた決定機をものにできない場面が続く。
スペインが圧倒的攻勢を維持しながらも、試合は1-0でハーフタイムを迎えた。
後半に入ると、スペインようやくの2点目をやはりビジャが。
中央をシャビがドリブルで持ち込み、フリーで右サイドを上がるJ・ナバスに。中央でフリーのビジャへパスが渡ると、ゴール正面からの強烈なシュート。
ボールは相手DFに当たってわずかに軌道をそらすと、GKの頭上を抜けてゴールネットに突き刺さった。

試合はこれ以上の得点がないまま2-0でスペインが勝利。
勝ち点3を得て決勝トーナメントへの希望をつないだスペインだが、ボール支配率57%、シュート数22本で2得点という、不完全燃焼の感が残る試合内容となった。
試合後、スペイン代表のデルボスケ監督は
「今日のようなプレーをすれば、苦しむことになるだろう。もっと得点すべきだったし、スイス戦と同じように最後の精度が悪かった」と苦言を呈す。
それでも、この日チームを勝利に導いたビジャは、
「たくさんのミスをしたのは間違いない。だが、まだ命運はわれわれの手にある。チリに勝てば決勝トーナメントに進める」と前向きな姿勢を強調した。

H組では予選第2節を終えてチリが勝ち点6で首位に立ち、スペインとスイスが同3で2位。ホンジュラスは同0となっている。
スペインは、25日に行われる最終節のチリ戦に勝利すれば決勝トーナメントへの進出を手にすることができる。

(2010年6月22日)

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