★話題作「天使と悪魔」へお約束の批判の嵐!(2009/04/27)

「ダ・ヴィンチ・コード」(06)の続編「天使と悪魔」で監督を務めたロン・ハワードが、同作を反カトリックと批判するカトリック連盟のビル・ドナヒュー委員長に、完成した映画を観てもらったそうだ。ハワード監督が狙ったのは、「教会の関係者を含めたカトリック教徒の皆さんは、美しいローマを舞台にしたこの映画のエキサイティングなミステリーを楽しんでくれると思う」ということだったが、しかし、鑑賞した翌日、ドナヒュー委員長はフィクションと公表されているこの映画のストーリーを「でっちあげだ」とし、ハワード監督自身をも「妄想的」とした。ドナヒュー委員長は、映画自体よりも、ダン・ブラウンによる原作本を問題としているようで、本の中でブラウンが「(科学者たちの秘密結社)イルミナティは事実で、カトリック教会が抹殺を命じた」とし、映画の予告編でもトム・ハンクスのそのセリフが使われていることに異議を唱えている。また、インドで一番力のあるカトリック団体インド・カトリック司教会議も同日、まだカトリックの教義が知られていないこの国で誤った情報が伝わってしまうからと、本映画の公開の禁止を求めた。インドでは前作「ダ・ヴィンチ・コード」の公開の際にも同様の議論が起こったが、公開は禁止されず、配給会社が映画の最後に、本映画はフィクションだとする表記を加えるだけに留まった。「天使と悪魔」は5月15日に全世界同時公開され、「ダ・ヴィンチ・コード」3部作の最終章にあたる小説「The Lost Symbol(原題)」は、全米で9月に発売となる。

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