★レディー・ガガ、著名人の自殺を受け「大事なのは苦しみを隠さないこと」(2018/06/15)

PTSD(心的外傷後ストレス障害)、うつ、摂食障害―いくつもの問題を抱え近年は自らの苦しみを公表しファンに勇気を与えている歌手レディー・ガガが、あるイベントに登場。最近はたびたび著名人の自殺が伝えられているが、その件に絡め「優しい気持ちがいかに大切か」について切々と語った。

芸術プログラムなどを通して人の気持ちを理解できる子どもを育てよう、イジメ問題に真正面から取り組もう―そういった目標達成を目指し活動を展開する「チルドレン・メンディング・ハーツ(Children Mending Hearts)」のイベントにレディー・ガガが登場し、人気デザイナーだったケイト・スペードさんらの自殺に絡めてスピーチを行った。ガガが強調したのは“他者の思いに寄り添う心と優しさ”で、「温かい心があればほとんどの問題は解決できる。少なくとも良い方向には向かうものよ」と述べ、以下のように続けている。

「私自身も長いあいだ精神的な問題や疾患と闘ってきたわ。人知れず、または公表するなどしてね。でも心からこう信じているの。秘密を抱えると、調子を崩してしまうのだとね。」
「今日一緒にいる母にもお礼を言いたいと思います。私の暗い思考をも恐れなかった母に、感謝しています。そして他人にはちっぽけに思えるようなことも母はしっかりとこなしてくれた。たとえば私の手を握ってくれたわ。」
「自ら死を願ってしまうこともある。だから他人への思いやりが大事なの。優しい気持ちを持ってほしい。そして自死に対する魅惑を断ち切るべく助け合うの。強く生きていけるように支え合わなくては。」

あまりにも悲しい自殺やイジメ問題があとを絶たないが、自らもイジメを受けた過去を公表しているガガだけに「何とかしなくては」という思いは強い。過去にもイジメを苦にし自殺した少年のため立ち上がり「イジメは違法とすべき」との見方を公表。このガガの行動で少年の死にさらに高い関心が集まり、少年の父によるイジメた側への以下のメッセージも大きくメディアに取り上げられた。

「イジメ行為をしている君達へ。言葉というものは実にパワフルなものなんだ。面白いゲーム程度に思っていることも、他人にはそうは捉えられないことがある。君達がしていることは、多くの人々の人生を台無しにしている。」

なおガガは2012年に母と共に『Born This Way Foundation』なる団体を立ち上げ、「若者達にとってより良い社会となるように」との願いを胸に活動を展開している。

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