★ナタリー・ポートマン激白、10代で知った「性的テロリズム」の恐怖(2018/01/27)

先日「女性たちの行進(Women’s March)」というデモが大々的に開催され、そこに参加したナタリー・ポートマン(36)が多くの人々を前にスピーチを披露。幼かった頃や未成年だった頃に経験したという不愉快極まりない経験と自己防衛策について、「性的テロリズム(Sexual Terrorism)」という強い表現を用いて回顧した。

このほどロサンゼルスにて行われた「女性たちの行進」に、2児の母でもある女優ナタリー・ポートマンも参加。群衆の前でマイクを持ち、映画『レオン』に出演後に受け取ったファンレターの中には「男性のレイプ願望に満ちたものもあった」などと明かし、さらに不愉快極まりない経験をこのように振り返った。

「18歳になる前には、地元のラジオ局でカウントダウンが始まりました。法的に私と寝ても問題ない日が近いとほのめかされたのです。」
「映画のレビューにも、胸が膨らみ始めたなどと書き込まれました。」
「13歳の頃にはすでに気付いていたのです。もし性的に自分を表現すれば、危険を感じることになること。そして不愉快にも、私の体を物のように話題にされることもです。」
「ですから私はキスシーンがある映画のオファーは拒否するようになりました。自分がいかに堅苦しい真面目なタイプかを強調し、服も(セクシーなものではなく)エレガントなものを選ぶようになりました。」

そうしてまで“お堅いイメージ”を築き上げた理由のひとつに、「こういう印象さえ人に持たれるようになれば、自分の身は安全」という思いがあったそうだ。

「私は13歳にして、私達の文化がどのようなメッセージを発信しているのかハッキリと理解していました。」
「私が何かを表現すると、私の体に関するちょっとしたコメントから脅迫的な発言まで飛び出してしまう―そういう(性的な)反応が私の行動を支配していました。まさに性的テロリズムと呼ぶにふさわしい環境でね。」
「だから体を覆い仕事や表現方法にブレーキをかけ、“私は安全であるべき。そして尊重されるべき”と世界にメッセージを送らねばと思ったのです。」

ハリウッドのみならず、世間に蔓延しているセクハラや女性差別問題。その撲滅をめざして始まった「Time’s Up」運動には多くの人気女優が賛同しており、娘を持つ母であるナタリーも「法的支援を得られぬ人達を支援すべくぜひ寄付を」とインスタグラムでファンに呼びかけるなどして根深い問題の解決に一役買おう懸命に努力している。こうした声が広く伝わることで、多くの加害者が「セクハラ=犯罪行為」であると知ると同時に、自分達の身勝手極まりない言動がいかに女性達を苦しめているかを理解するよう願うばかりだ。

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