流星の絆
[第1話]
1993年。10/17放送
日本で獅子座流星群がもっともよく見える日、
功一 (齋藤隆成)、泰輔 (嘉数一星)、静奈 (熊田聖亜)たちは両親に内緒でコッソリと家を抜け出し、
小高い神社の原っぱで雨上がりの夜空を眺めていた。
その日の予報は雨。
ここに来る途中も雨が降っていたが功一たちが原っぱに着くと雨は止んでいた。
空にはいくつもの流れ星が…。
「流れ星にお願いすれば、願い事が叶うんだ」功一は泰輔に説明をする。
そんな功一には、どうしてもかなえてほしい願い事があったのだ。
星を眺め終えた兄弟が家の前まで帰ってきた。
「自転車を置いてくる」と、泰輔。
「店のほうから様子を見てくる」と、功一。
泰輔がそっと自転車を裏庭に戻していると、家から見知らぬ男が小走りに出て行くのを目撃した。
眠ってしまった静奈をおぶって家の中の様子を見に行った功一は、両親が包丁で惨殺されているのを発見する。
畳の部屋に血まみれになって倒れる父親(寺島進)。
横たわる母親(りょう)の胸には、包丁が突き刺さっていた。
地獄絵のようなシーンが鮮明な記憶として功一と泰輔の脳裏に焼きついた…。
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2008年。
大人になった功一 (二宮和也) は 林ジョージ (尾美としのり) のカレーハウス・ジョージクルーニー で働いていた。
弟・泰輔 (錦戸亮) は仕事が長続きせずバイトを点々している。
泰輔はジョージからも借金をしていた。
この日も、バイトをサボってカレーを食べに来ていた。
そんな泰輔を叱りつけバイトへ向わせる、功一。
功一は泰輔のことで悩んでいた。
さらに、毎日のようにハヤシライスを注文する客(要潤)の対応にもホトホト困っていた。
そんなある日、柏原 (三浦友和) が店にやってくる。
柏原は功一の両親殺害を担当した刑事だ。
柏原は両親殺害事件の時効があと3ヶ月だと告げる。
さらに兄弟のことを聞かれた功一は、「会っていない」と柏原に嘘をついた…。
ある日、企業でOLとして働いているはずの末っ子・静奈 (戸田恵梨香) が、
街中でコンドームの “キャンギャル” をやっていると功一は泰輔から知らされる。
静奈の言い訳によれば、上司の高山 (桐谷健太) から嫌がらせを受けて会社に嫌気がさしているときに、 街で声をかけられた女に「エステティックアドバイザー」という職の勧誘を受け、資格取得のための教材費30万をその女に払ったと言う。
「エステティックアドバイザー」を目指そうと思って、会社にも辞表を出したそうだ。
すぐに「詐欺だ」と感じた功一は、
その女を探し出して騙し取られた30万円を取り戻すことを計画する。
いろいろと調査した功一は、その女に返却を求めてもうまくいかない可能性があると踏んで、
彼女が熱を上げているホストから金を奪還しようと計画を変更した。
計画は見事に功一のシナリオどおり成功し、30万円は静奈の手に戻った。
その日、屋上で功一は刑事が来たことを2人に告げる。
そして、「刑事など信じず、自分達で犯人を見つけて犯人を必ず殺すんだ」と、子供の頃の誓いを口にするのであった…。
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第1話
キャスト
有明 功一 / 二宮和也(にのみやかずなり)3兄弟の長男。両親を幼くして亡くした為、施設で育つ。
施設を出た後に勤めていた会社が突然つぶれて社長が自殺。
功一がその責任を取らされることになる。
その経験から人を騙すこと執着する詐欺師になった。
有明 泰輔 / 錦戸亮(にしきどりょう)
3人兄弟の次男。事件当夜に犯人らしき人物の顔を目撃している。
長男の詐欺行為に加担しており、実行犯として働く。
有明 静奈 / 戸田恵梨香(とだえりか)
功一と泰輔の妹だが血はつながっていない。
静奈もまた、長男の詐欺行為に加担しており、その美貌を武器にターゲットの男に近づいていく。
しかし、心のどこかに詐欺行為は悪い事という自制心が残っている。
柏原 康孝 / 三浦友和(みうらともかず)
横須賀署の刑事で洋食店 『アリアケ』 の夫婦殺害事件を担当している。
事件後は、親が殺された有明3兄弟に対し、遺族と刑事という関係を超えた感情を抱いている。
カレーにはチョコレートを削って入れるのが好きというこだわりを持っている男でもある。
戸神行成 / 要潤(かなめじゅん)
大手洋食チェーン『とがみ亭』の若き御曹司。
彼の父親から近日オープン予定の店舗を任されることになり、日々味の追求に取り組んでいる。
林ジョージ / 尾美としのり(おみとしのり)
カウンターしかないがなかなか人気があるカレー屋の店主。
功一を住み込みで雇い、泰輔にお金を貸してあげたりなど、3兄妹の面倒をよく見てくれている人物。
萩村信二 / 設楽統(したらおさむ)
横須賀署に勤務している刑事。
上司の刑事である柏原とともにアリアケ店主夫婦殺害事件の捜査を担当している。
アリアケ夫婦殺害事件に強い思い入れがあるようだが、その理由は謎。
戸神政行 / 柄本明(えもとあきら)
行成の父親で大手洋食チェーン『とがみ亭』のオーナー。
オーナーという座に君臨するまでには、相当の苦労をしてきた人物。
アリアケ店主夫婦殺害事件の当日、政行と似たような男を見かけたと泰輔が証言しており、警察からマークされているという話もある。
有明塔子 / りょう(りょう)
洋食店『アリアケ』の店主・幸博の妻。
静奈の実母で3兄妹の母として店を切り盛りしていた。
有明幸博 / 寺島進(てらじますすむ)
洋食店『アリアケ』の店主。
2兄弟の父親である。お店の看板メニューであるハヤシライスには相当なこだわりを持っていた。
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