臨場2
[第5話]
一人暮らしの老人・寺西(織本順吉)の遺体が発見される。05/12放送
死後5日経っていて、自然死と判断されるが、倉石(内野聖陽)は疑問を抱く。
寺西の飼っていた犬のドッグフードの袋が破れていたが、犬の爪によるものではないというのだ。
一ノ瀬(渡辺大)は反発するが、倉石は立原(高嶋政伸)を呼べと言う。
一ノ瀬は自分が捜査一課に異動することを倉石が良く思っていないのだろうと留美(松下由樹)に言う。
やがて、遺言状が発見され、そこには貯金300万はヘルパーの里美(中島ひろ子)に渡すよう書かれていた。
里美は寺西が死んだことは知らないと言うが、立原は彼女が捜査現場に来ていたことに気付く。
西田(小林勝也)の解剖の結果、寺西は末期のすい臓ガンで飲まず食わずの脱水症状で死んだと分かる。
一ノ瀬は寺西が自ら自然死を望み、里美がそれを手伝ったと推測。
だが、倉石はそれは違うと言う。
その後、寺西の死後に、里美が彼の家に出入りしていたという目撃情報が入った。
さらに、里美はその日、寺西の家に手帳を落としていたことも分かる。
捜査の結果、それは軒下から見つかった。
倉石は一緒に見つかった脱脂綿を科捜研に調べさせるようにと告げる。
そこからは副腎質ホルモンが検出された。
一方、寺西の娘二人は父親が住む実家を売りに出そうとしていたことが分かる。
そのことを悲観した寺西は自ら自然死を選び、その工作を始めていたのだ。
里美は寺西の様子がおかしいことに気づき、訪問介護の日ではないのに訪ねていった。
そこで衰弱した寺西を見つけ、脱脂綿で涙を拭き取ったのだった。
その話を聞いた寺西の娘たちは、父の遺影に向かって涙を流して謝る。
その捜査を終え、一ノ瀬は捜査一課へと異動していった。
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キャスト
倉石義男 / 内野聖陽(うちのまさあき)警視庁刑事部鑑識課・検視官(警視)。
検視官としてその眼力の鋭さは伝説と化し、死体の目利きにかけては他の追随を許さない。
他人の見立てに対して「俺のとは違うな」が口癖。
豪放で破天荒、歯に衣着せぬ口調で上司にも平気で盾突く。
組織には馴染まない性格だが、一方で信奉者も多い。
意外にも趣味はガーデニングと家庭菜園。
かつて結婚していたが現在は独身。
立原真澄 / 高嶋政伸(たかしままさのぶ)
警視庁刑事部捜査一課・管理官(警視)
倉石と同期。管理官として捜査一課の精鋭チームを率いている。
倉石の存在を疎ましく思っている幹部の典型。
敏腕捜査官として過去に数々の難事件を解決している。
倉石とは互いに力を認め合っているが常に対立。
小坂留美 / 松下由樹(まつしたゆき)
警視庁刑事部鑑識課・検視補助官(巡査部長)。
交通課一筋、白バイ隊員として真面目に働いてきたが、ひき逃げ事件で倉石と知り合う。
犯人逮捕に導いたみごとな見立てと死者を自分の身内のように悼むその仕事ぶりに惹かれ、倉石のもとで働きたいと思うように。
志願し検視補助官(検視官専用車の運転手)となり本気で検視官を目指すが、それだけに腰かけ気分の一ノ瀬が気に入らないようだ。
一ノ瀬和之 / 渡辺大(わたなべだい)
警視庁刑事部鑑識課・検視官心得(警部補)。
一流大学を卒業後、警察官に。準キャリアとしては異例の早さで出世。
万事がそつなく出世欲が強い性格。
捜査一課の立原管理官から「検視官心得はエリートコース」と勧められ、現在の部署に。
よって所詮は腰かけ、この役職に長居するつもりはないが、倉石と関わることによって徐々に人間的に変化が生じていく。
倉石雪絵 / 京野ことみ(きょうのことみ)
17年前に亡くなった、倉石の妻。
花園愛 / 金子さやか(かねこさやか)
全国紙『新日新聞』の女性記者。警視庁番の社会部所属。
猪突猛進型で、時折「女」を武器として取材を進めている。
「事件の匂いを嗅ぎつけるには、検視官の動きを監視するに限る」という上司・赤塚の教えを忠実に守り、常に倉石や一ノ瀬をマークしている。
男勝りな留美とは対極にあり、言い争いが絶えない。
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