同窓会〜ラブ・アゲイン症候群
[第6話]
携帯電話でお互いに「好き」という気持ちを確認した杉山(高橋克典)から携帯電話に連絡をもらった朋美(黒木瞳)は、「好き」という気持ちや、夫・誠一郎(吹越満)が失業中で自分がパートで家計を支えていることなどを正直に伝えた。杉山も「お前が好きだ」と告白する…。05/27放送
「ありがとう。嘘をついたまま別れたくなくて…」朋美はそう告げると電話を切った。じつは、朋美の娘・彩(大平うみ)から「杉山と会って欲しくない」と言われ、二度と会わないことを決意していたのだ。
一方、誠一郎は朋美に対して嫉妬心を燃やしていた。翌日、朋美がパートに出かけようとすると玄関の入り口で丸くなり、朋美を家から出そうとしないのだ。「出かけるのなら携帯を置いていけ」という誠一郎…。
陽子(斉藤由貴)は夫・正隆(神保悟志)から、自分の経営する会社が倒産の危機にあることを知らされる。陽子の名義の財産を守るため、「早く離婚しなければ」という正隆。娘・真奈(熊田聖亜)は、正隆の愛人で真奈の本当の母親である早苗(野波麻帆)に引き取らせるという…。
その後、正隆の事態を知った早苗は「真奈を夕方まで預かってほしい」と陽子に会いに来る。
陽子は誰かと話がしたくて、朋美のもとへ…。陽子の家庭の話を聞いて朋美は驚いた。さらに陽子は大久保(三上博史)と寝たことも告白。でも付き合うつもりはないことを明かした。そんな陽子に、朋美も「杉山には会わないと決めた」ことを伝える…。
杉山は、同級生の官僚・福島(尾美としのり)の調査を拒否したことから上司に睨まれ、苦しい立場に立たされていた。もし、明日までに今追いかけている密売人(今泉悠)を逮捕しなければ捜査から外すと言われてしまう。妻・佳奈子(須藤理彩)とのこともあり、杉山は心身ともにまいってしまう。
朋美の携帯電話のアドレスに杉山の自宅の電話番号を見つけた誠一郎は、杉山の家に電話をかける。すると佳奈子は「杉山が家を出た」ことを伝えた。
杉山が家を出たことを知った誠一郎は、焦りから、朋美の携帯を勝手に解約してしまうが、夫の勝手な行動に腹を立てた朋美は、衝動的に家を飛び出してしまう。
陽子は「夕方まで預かってほしい」と早苗に言われて真奈を預かるが、夜になっても引き取りに来ない。そこで陽子は真奈を早苗の家に連れていくが、早苗は真奈にひどい言葉を吐き、真奈を傷つけてしまう。
「陽子と一緒にいたい」と言う真奈を連れて、陽子は大久保の家へ向かった。「3人で一緒に暮さない?」陽子の提案に、大久保(三上博史)は理由も聞かずに頷いた。
一方、家を飛び出した朋美は行くあてもなく同級生の亀村(六角精児)の居酒屋へと向かった。そこで亀村から「杉山が家を出たこと」を聞く。
その後、偶然、朋美は密売人を追いかけている杉山を見かける。ふらふらと杉山に近づく朋美に、杉山は「早く帰るように」と声をかけた。そのとき、密売人がナイフで杉山を刺した。傷を負いながらも必死に密売人を取り押さえようとする杉山だったが、そのうちに気絶してしまう…。
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キャスト
宮沢朋美 / 黒木瞳(くろきひとみ)主婦。旧姓は愛川。
川崎市内の賃貸マンションに、失業中の夫・誠一郎、中学3年の長女、小学5年の長男と4人暮らし。
生活費を稼ぐため、大学病院の職員食堂でパートとして働いている。
中学時代はチアリーダーとして活躍、男子からの人気も高かった。
当時、杉山(高橋)とは相思相愛だったが、照れ屋で不器用な2人はなんとか互いの思いを伝えあっただけでつきあうこともなく、そのまま別離していた。
同窓会での再会をきっかけに、優等生・朋美の人生に異変が起きていく。
杉山浩介 / 高橋克典(たかはしかつのり)
警視庁捜査4課(「マル暴」担当)の刑事。
公務員宿舎に、専業主婦の妻・佳奈子、中学3年の長男・大地と暮らしている。
多忙な職務のため、家庭を顧みている時間はほとんどない。
家族サービスをしようと思っても約束を果たせないことが多く、妻から非難されてばかり。
仕事の現場では強面の暴力団連中に引けを取らない迫力で立ち向かっている。
不器用な性格で妻には反論もできず、ましてや朋美の前ではぎこちなくなってしまう。
西川陽子 / 斉藤由貴(さいとうゆき)
専業主婦。旧姓・権藤。
六本木ヒルズのタワーマンションに暮らしている。
夫・正隆はスタイリッシュな店舗展開で成功している外食グループのオーナー。
中学時代は勉強ひと筋の地味な少女でチャラチャラしたグループを嫌悪しており、特に軽薄な男子・大久保のことは大嫌いだった。
朋美とは家が近いこともあり仲がよかったが、ひがみっぽい陽子にとって、男子に人気のある朋美は嫉妬をあおる存在でもあった。
そして陽子もひそかに杉山に好意を抱いていた…。
猛勉強して私立の雄といわれる大学に進学してから陽子は変わり、以来、勝ち組の優越感に浸ってきた。
だが、夫が浮気相手に生ませた6歳の娘・真奈を育てていることは誰にも言えないでいる。
大久保真一 / 三上博史(みかみひろし)
大手新聞社発行の週刊誌デスク。
ハイセンスな部屋で優雅に暮らすバツイチ独身貴族。
有能な編集者で、女にモテ、何ひとつ不自由はないはずだが、説明のつかない物足りなさを感じている。
だが、そんな内面を知る人はおらず、周囲からは“かっこいいけど軽薄な男”だと思われている。
中学時代から、会話が面白い真一のまわりには女子の取り巻きが多く、二股三股は日常茶飯事。
一方で地味な女子からは敵視され、特に陽子は天敵だった。
今、45歳を迎えた彼の体は、深刻な病魔に冒されていたが、そのことを誰にも打ち明けられずにいた。
同窓会には、国土交通省勤務の元同級生・福島から大臣の収賄疑惑にまつわる情報を聞き出すために出席したのだが、中学時代、恋心を抱いていた朋美と再会して…。
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