カーネーション
[第9週]
戦争が激しさを増した昭和12年。9月になり、糸子の同級生で玉枝(浜田マリ)の次男・勘助(尾上寛之)に赤紙が届いた。「お国のため」と糸子たちは盛大な壮行会を開く。11/28放送
翌年には「国家総動員法」が施行され、日本は戦争一色に染まるが、そんななかオハラ洋装店は繁盛していた。
糸子は二人目の子供を身籠っていたが、仕事の過労で体調を崩す。半ば強制的に千代(麻生祐未)の実家・神戸の松坂家へ連れて行かれる。しかし、仕事のことが気になって仕方がない糸子はコッソリとオハラ洋装店に戻るが…そこで産気づいてしまい、店の二回にある自宅で出産を迎える。生まれたのは女の赤ちゃんだった。糸子はその赤ちゃんに“直子”と名づける。
それから3年が過ぎた昭和15年。いよいよ戦況が厳しくなるが、糸子はオハラ洋装店繁盛の為に奮闘していた。唯一大変だったのが、直子。やんちゃな直子を預かってくれる人がいなくて仕事に集中できる状態ではなかったのだ。その一方、直子を預ければ預けたで、やはり娘のことが気になって仕事に集中できなかった。
翌年の昭和16年。徴兵に出ていた勘助が戻ってくる。
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キャスト
小原糸子 / 尾野真千子(おのまちこ)生まれながらにおてんばで、ドレスを見て感動してからは呉服屋の娘でありながら洋裁屋を目指す。
「落ち込んでもすぐ浮上、思い立ったら即実行」の岸和田気風を持つ。
ひたむきさがときに暴走を生むことがあるが、周囲に愛されている。
小原優子 / 新山千春(にいやまちはる)
小原家の長女。幼い頃は祖父に可愛がられた。
容姿端麗・成績優秀なお嬢様気質だが、ライバル心むき出しの妹・直子からたびたび挑戦される。
それをまともに受けて立っているうちに逞しくなっていく。
小原直子 / 川崎亜沙美(かわさきあさみ)
小原家の次女。幼い頃からだんじりが大好きで、糸子そっくり。
姉・優子への対抗心が凄まじく、取っ組み合いになったら容赦なく攻める。
絵の才能は天才的。
小原聡子 / 村崎真彩(むらさきまあや)
小原家の三女。かしこい子になるようにと神戸の曾祖母・貞子が名付けた。
しょっちゅうぶつかり合う長女と次女を横目に、いつもマイペースで上機嫌。
北村達雄 / ほっしゃん。(ほっしゃん。)
泉州繊維商業組合の組合員で、ファッションビジネスで成り上がろうとする野心家。
糸子との関係は「奈津の男版」。
糸子以外の小原家の女性には人気で、千代からは息子のように可愛がられる。
吉田奈津 / 栗山千明(くりやまちあき)
糸子の同級生で、岸和田屈指の料理や「吉田屋」の一人娘。
未来の若女将は「べっぴんやないとあかんさかい」、毎日日傘で登下校している。
糸子に対しては「女としての値打ちがちゃう」と言うものの、内心その動向が気になっている。
幼い頃から川原の道ですれ違う、泰蔵兄ちゃんを慕っている。
小原千代 / 麻生祐未(あそうゆみ)
糸子の母。元は神戸の富豪・松坂家の令嬢だったが、花嫁衣裳を納めに来た善作と駆け落ちした。
四女をもうけて現在に至る。お嬢様気質で家事も家計のやりくりにもうとく、毎日善作にしかられっぱなし。
だが生来おっとりした性格のため、まったくこたえていない。
小原静子 / 柳生みゆ(やぎゅうみゆ)
小原家の次女。スケールの大きい姉と二人の幼い妹の間に挟まれやややりにくいポジション。
だが母譲りで、意外とのんきでマイペースなところがある。
成長するにつれて糸子をしっかりと支えていく。
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