青い鳥
2年1組から1人の生徒がいなくなっていた…
(2008/11/07)

新学期、東ヶ丘中学の2年1組から1人の生徒がいなくなっていた。彼の名前は野口。家がコンビニを経営する彼は級友から「コンビニくん」と呼ばれ、品物をを要求されては渡していた。それはつまりいじめ。野口は耐え切れずに自殺をしようとする。彼の遺書には「僕を殺した犯人です」と3人の名前が記されていた。未遂で済んだものの野口は転校。担任も休職していた。マスコミは騒ぎ、教師たちは反省文という形で事態を収めようとしていた。
そんなクラスに1人の臨時教師がやってくる。彼の名前は村内。最初の自己紹介で生徒たちは驚く。彼は極度の吃音だった。笑い始める生徒たちに村内は次の言葉を言う。
「忘れるなんて、ひきょうだな」
村内は野口の席を元に戻させる。そして毎朝、その机に向かって「野口君、おはよう」と声をかけた。この行動に生徒たちは動揺し、教師や保護者の間でも問題になった。それでもそれを村内はやめようとしない。
園部真一。彼は級友にけしかけられて野口にポテトチップスを頼んだことをひどく気にしていた。自分が彼を自殺に追い込んだのかもしれない。自分の名前が野口の遺書に書いてあったかもしれない。園部はその思いを村内にぶちまける。
村内はつっかかりながらも大切な言葉を静かに園部に伝えていく。
やがて村内が学校を去る日がやってくる。彼が生徒たちに伝えたかったこととは…。



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