コン・リー、若手育成を目的に「演技指導者になりたい」

●コン・リー、若手育成を目的に「演技指導者になりたい」(2010/06/17)

6月17日に中国で公開される、大作映画『Ｓｈａｎｇｈａｉ（中国語題：諜海風雲）』。主演女優の鞏俐（コン・リー）が、北京でメディア取材を受け、作品について語った。

　　中国を代表する女優コン・リー、国際派三大俳優の周潤発（チョウ・ユンファ）、ジョン・キューザック、渡辺謙という豪華キャストが集結した本作。コン・リーは「私はスパイを父に持つ女性を演じ、父の後を継いで自分もスパイになります。ユンファとは夫婦役ですが、ジョン・キューザック演じるアメリカ人記者と出会い、次第に愛し合う。私が演じている女性は貫禄があって、発言1つにも深い意味があります。ストーリーの軸になる女性なので、彼女の一挙一動を見逃さないでください」と役柄をアピールした。

　　また共演男優について、「ユンファとは2度目の共演で、この作品の彼はドラマ『上海灘』で演じた許文強に似ていると思った。ジョン・キューザックが素晴らしい俳優だということは、世界中の誰もが知っていること。彼は私たち全員を引っ張ってくれた」と語った。

　　そして“中国のトップ女優”と呼ばれることを、誇りに思っているコン・リー。「ここまで来られたのは、作品にこだわってきたから。信念を貫き通すのは難しいけれど、こだわりを持ちながらこの世界で生き続けたい。デビューした頃に張芸謀（チャン・イーモウ）監督と仕事をしたことも正しかったと思っています。チャン監督を批判する人もいますが、彼に対する要求が高すぎるせい。人間の思考は常に変化するので、シンプルな作品を撮りたいという今のチャン監督の気持ちを理解しています」と恩師を支持する発言を残した。

　　「演技指導の講師になりたい」という今後の目標も明かしたコン・リーは、「家族や親戚の多くが大学の教授なので、私も指導者を目指したい。俳優志望の若者たちに伝えたいことは、生まれ持った才能が自分にあるのか冷静に判断すること。才能がないのに芸能界に憧れるのは、過酷なことですよ」ときっぱり語った。

(C)サーチナ