VIPER'S CREED
「VIPER'S CREED」あらすじ
21世紀半ば。人類の活動による環境汚染は悪化の一途をたどっていた。食糧難、病原菌の蔓延、異常気象が極度に進行し、国際協調の下に巨費を投じて実施された乾坤一擲の大規模環境対策も失敗。経済の破綻は紛争、テロの蔓延という悪循環を生み、大戦が勃発。
やがて大戦は終結を見るが、今や各国の都市は地理的・情報的に分断されていた。
そんな趨勢のなか、流通の要衝として繁栄を極めるのが、「フォート・ダイバシティ」―Fort Diversity―である。空路・海路を失った世界において、この街は地理的にきわめて重要な位置を占めていた。そのため、各国の大企業がこぞって拠点を築き、また彼らを顧客とする中小の企業も集まって来るため、街は非常に賑わっている。だがその活況とは裏腹に、もともとこの街に住んでいる住民の多くは、彼ら外国人を快く思っていない。自分たちの街で勝手に、自分たちに恩恵の無いビジネスをしているよそ者である。
そんな「フォート・ダイバシティ」の『警備』を請け負っているのが、8年前に創業、急激に台頭したPMC=民間軍事会社のひとつ、「アルコン・グローバル・セキュリティ」社であった。
だが、彼らに対する市民の風当たりは、他の外国企業同様に強い。彼らが命懸けの戦いを繰り返しても、市民から好意の目を向けられることはない。彼らは所詮よそ者でしかなく、目的も金儲けでしかないからだ。

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